「誰もが虜になる」朝ドラ「ばけばけ」ヒロインの夫役が決定

8時間前

連続テレビ小説『ばけばけ』のヘブン役の発表記者会見に出席したトミー・バストウ、髙石あかり(11月27日・NHK大阪放送局)

(写真2枚)

2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合ほか)で髙石あかりが演じるヒロイン・松野トキの夫、ヘブン役の発表記者会見が11月27日、「NHK大阪放送局」(大阪市中央区)でおこなわれ、イギリス人俳優・トミー・バストウがヘブン役に決定したことが伝えられた。

会見会場には一般客もギャラリーとして立ち合い、大勢の朝ドラファンが見守るなか、トミーは灰緑色の着物姿で登場。「みなさん初めまして。勉強中のトミーです」と流暢な日本語で挨拶し、妻・トキ役の髙石あかりと初の夫婦ツーショットを見せた。

■ 話題作『SHOGUN将軍』にも出演

国内外問わず募集をかけ、日本、アメリカ、イギリス、オースラリア、ニュージーランドなどから1767人の応募者が集まったというヘブン役オーディションで選ばれたトミーは、1991年生まれの33歳。2024年エミー賞受賞ドラマ『SHOGUN将軍』でマルティン・アルヴイト司祭役を演じ、真田広之と共演して注目された。

日本に留学経験もあり、10年ほど日本語を学んでいるという。日本の朝ドラについてのイメージを尋ねると、「ホストファミリーと朝食を食べながらいっしょに『ブギウギ』(2023年後期)を見たことは、とても素敵な体験でした」と語った。

■ 日本語が上手すぎて逆に心配に!?

会見に登壇した本作の制作統括をつとめる橋爪國臣さんは、トミーについて「私たちが探し続けていたヘブンさんそのもの、いや想像を超えてヘブンさんです」と太鼓判を押す。

続けて橋爪さんは、「オーディション前までは、私たちスタッフが英語を勉強しなければ、と覚悟していたのですが、トミーさんの日本語があまりにも上手で驚いたというか、助かったというか(笑)。逆に上手すぎて、日本に流れ着いたばかりのヘブンのたどたどしい日本語の台詞が難しいのではと心配もしましたが、オーディションのテスト演技でしっかりと応えてくれました。トミーさんから、これから始まる撮影の現場では『日本語を早く覚えたいので、あまり英語を使わないでほしい』とリクエストされました。真面目で勉強家。誰もが彼の虜になってしまうナイス・ガイです」とコメント。

ヘブン役に決まっての感想をトミーに聞くと、「朝ドラの撮影はとても長くて大変だと聞いているので、プレッシャーですが、いちばん好きな四字熟語『臨機応変』でがんばります」と笑顔。

また、生涯の伴侶となるトキを演じる髙石の印象については、「『ベイビーわるきゅーれ』シリーズを見て、何でもできる素晴らしい俳優だと思いました。共演するのが楽しみ。早く撮影したいです」と意欲を見せる。

一方、髙石にトミーの印象を聞くと「お会いする前から制作統括の橋爪さんから『会ったら誰もが虜になる人ですよ』とお伺いしていて、どんな方だろうと楽しみにしていました。実際にお会いすると、評判どおりの明るくて素敵な方。一緒に仕事したらとても楽しいだろうなと思いました」と語り、早くも夫婦の相性の良さを垣間見せた。

連続テレビ小説『ばけばけ』のヘブン役の発表記者会見に出席したトミー・バストウ(11月27日・NHK大阪放送局)

■ 好きな映画は黒澤作品、尊敬する俳優は三船敏郎

好きな日本映画は黒澤明の作品、尊敬する日本人俳優は三船敏郎と、『SHOGUN将軍』で共演した真田広之だと語るトミー。「でも黒澤映画は日本語の勉強にはあまり向いてないですね。難しすぎて」と茶目っ気たっぷりに語った。

『ばけばけ』は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルに再構成したフィクション。松江の没落士族の娘に生まれ、「うらめしい」半生を送ってきたヒロイン・松野トキが、日本の怪談に興味を持つ風変わりな異国人・ヘブンと巡りあい、やがて伴侶となり、彼女の人生がかけがえのないものに「化けて」いく物語。

脚本を、『バイプレイヤーズ』、『きょうの猫村さん』(ともにテレビ東京系)、『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(NHK総合)などで知られるふじきみつ彦氏が手がける。放送は2025年秋から。

取材・文・写真/佐野華英

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