神戸「新マリンピア」が開業後初の土日営業へ、渋滞への対策は?

8時間前

アウトレットモール「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」メインエントランス

(写真3枚)

約2年ぶりにリニューアルオープンしたアウトレットモール「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」(神戸市垂水区)が、11月26日のグランドオープン以降、初の土日を迎える。兵庫県の南側で東西を走る基幹道路・国道2号線から1本南に入った道路沿いの立地で、開業前から交通渋滞に対する不安の声があがっていたが、その対策は?

■ 駐車台数を拡大、新システムも導入

広大な「ラグーンコミュニティパーク」全貌

同施設は「アウトレット棟」のすぐ隣に瀬戸内海を望む立地。公園空間「ラグーンコミュニティパーク」や「フードコート」からの美しい景観がリニューアルオープン当初から話題になっている。自家用車で同施設へ向かう際、多くのゲストが通ることになるのが国道2号線だ。東西のアクセスは、この2号線、あるいは2号線から約3km北を通る第二神明道路がメインとなる。

施設としては、主に駐車場の入出庫をスムーズにする対策を試みているそう。駐車台数も従前の2400台から2800台へと拡大。今回新たにチケットレス駐車場システムを導入し、駐車場内には空きスペースを青色のライトで示して誘導する招き灯を設置した。

■ 公共交通機関とのキャンペーン連携なども

ゆったりと瀬戸内海と明石海峡大橋をベンチで眺められる休憩スポット

また混雑が見込まれる開業期は、来館動線に合わせて、同施設の敷地外、徒歩圏内の場所に臨時駐車場を確保して混雑緩和の対策中。これは開業期だけの取り組みではなく、今後GWや年末年始などにもおこなう予定とのこと。さらに駐車場内の警備員や案内スタッフを増強し、駐車場出入り口だけでなく場内にも配置し、速やかな入出庫と、駐車ができるように工夫を施している。

また同施設は、JR神戸線「垂水駅」・山陽電車「山陽垂水駅」から徒歩約9分と、電車でのアクセスも良好。電車での利用を促進するため、来館時に利用した交通系ICを館内設置の端末にタッチすると1000円分の買い物券や食事券が付与されるキャンペーンなども実施している(2025年1月13日まで)。施設担当者は「プレオープン時は、想定以上に電車で来館されたお客さまの割合が大きかった」とし、SNSでもこのキャンペーンで得られた食事券で食事を楽しむゲストの投稿が複数見られた。

同施設と「垂水駅」を行き来するシャトルバスは、概ね1時間に4本ペースとリニューアル前と比べ増便(現段階で2025年1月13日までを予定)。今後のさらなる対策については「グランドオープン後の状況を見て、具体的な対応を検討していく」としている。更なる公共交通機関の利用促進や認知拡大が、混雑緩和の鍵となるだろう。

取材・文・写真/宮口佑香

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本