「懐かしくて新しい」がいっぱい! 関西から行く南九州の旅

2024.12.3 07:30

「鬼の洗濯板」に囲まれた青島神社

(写真22枚)

新大阪から山陽・九州新幹線に乗れば乗換なしで熊本まで最速3時間程、鹿児島中央まで最速3時間45分程で到着できる。熊本・鹿児島・宮崎エリアの昔ながらの風情を残す場所にあらためて訪れると、新たな注目スポットがいっぱいでした!

■ 2023年に国宝に登録された熊本・通潤橋へ

熊本駅近くの熊本桜町バスターミナルからバスで約100分、熊本の山間部・山都町に、まるでローマを彷彿とさせる水路橋・通潤橋がある。水源に乏しい白糸台地に農業用水を送るために嘉永7年(1854)に建造され、2023年には熊本県で2例目となる国宝に指定。九州にたくさん残る石橋文化の象徴を確かめたい。指定日の13時から約15分間実施される放水は迫力満点で、橋上からも有料で見学できる。

通潤橋の迫力ある放水は約15分間実施
橋上に上がれば、栓を抜くシーンを見ることも
角度を変えてさまざまな場所から放水を楽しめる

通潤橋のすぐ近くには、熊本県で最古の酒蔵といわれる通潤酒造がある。老舗の風格が漂う入り口を入り、奥へ進むと素敵なカフェが出現! 昔ながらの趣を残しつつ、洗練されたテーブルやソファがあり、庭園を眺めながらぜいたくな時間を過ごすことができる。

土・日・祝限定のランチでは周辺で採れた野菜がたっぷり入った「ホットサンドランチ」(1750円)を提供(季節により異なる)。通潤酒造の3種利き酒セットなどもあわせて楽しみたい。

通潤酒造のランチは、季節により内容は異なる
趣のある通潤酒造の建物
四季折々に趣が変わる庭園を眺められる

■ 2024年にリニューアルした鹿児島・霧島神宮駅へ

2022年に国宝に指定された霧島神宮の最寄り駅・霧島神宮駅が2024年3月に大規模リニューアル。霧島神宮の玄関口らしく、重厚な杉の柱を中心にそえ、駅でありながら森の中にいるイメージ。九州各地から集めた逸品を扱うセレクトショップや飲食ブースなど、安らげる駅に。

また、近くの石蔵をリノベーションし、カフェバーやフィンランドサウナもオープン。さらにレストランも建築中。霧島神宮という神聖なる地でスローな時間を過ごしたい。

杉がふんだんに使われた霧島神宮駅構内
九州各地の素敵な職人による作品が並ぶ
霧島神宮を彷彿とさせる駅の外観は以前のまま
歩いて数分の場所にある重厚な石蔵がカフェバーに
列車が走る様子を眺めることも

島津家筆頭、重富島津家の邸宅がウェディングやレストランとして現代によみがえったのが「マナーハウス島津重富荘」。日中は、鹿児島の桜島・錦江湾を望む絶好のロケーション。薩摩焼や薩摩切子、掛け軸など、さまざまな調度品などが展示されている部屋で食事ができ、鹿児島近海でとれた魚介や地場の野菜などを使ったフレンチコースをランチ、ディナーで楽しめる。薩摩の食と文化を存分に感じてみて。

島津家に伝わる貴重な調度品に囲まれて食事をいただく
写真は「ディナーコースMUSA」(1万1550円・サ別)より
築150年を超える重富島津家の別邸がレストランに

■ 変わりゆく青島、宮崎で希少な牛肉を満喫

昭和40年代、新婚旅行ブームでにぎわった宮崎県。特に多くの人が訪れた青島。現在は、新しいカフェなどができ、南国リゾートの雰囲気を感じられる場所として新たに注目を集めている。だが、変わらずそこに立っているのが青島神社。

潮の満ち引きで表情を変える「鬼の洗濯板」に囲われた周囲約1.5kmの島で、亜熱帯植物に覆われた境内は南国気分を高める。青島神社の元宮と伝えられる一番奥まで参拝して、神聖な空気をいっぱい感じたい。

「鬼の洗濯板」は干潮時は歩いて渡ることができる
安産や縁結びに御利益があるという青島神社
亜熱帯性植物に覆われた青島神社の境内

宮崎の食で有名なものの一つとして牛肉が知られるが、中でも幻の和牛といわれる尾崎牛は、飼料や水にこだわり一頭一頭丁寧に育てられている。その尾崎牛を存分に味わえるのが宮崎市内に店を構える「季節料理 かわの」。2024年7月からは、ランチ限定で尾崎牛ステーキ丼の提供をスタート。肉質がしっかりしつつも、口溶けがよくすっきりとした味わいなので、ボリュームたっぷりなように見えてぺろりといただける。

和と洋が合わさるモダンな季節料理 かわの
大根おろしと卵黄で作った卵黄おろしがのった「尾崎牛ステーキ丼」(2860円)

懐かしくも新しい場所がいっぱいの熊本・鹿児島・宮崎を訪れると素敵な特典がいっぱいの『南九州DE超回復キャンペーン』を開催中。おトクなレンタカー特別プランもあるので、新幹線などを利用して南九州へ、南九州エリアではレンタカーを利用して、周遊しよう。

九州新幹線かもめ
新大阪から南九州へ直通する、みずほ・さくら(JR九州提供)

写真/Ayami

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本