中田カウスが絶賛、コロナ禍に「大阪の劇場」を支えた人物とは?

12時間前

「よしもと漫才劇場」を語る中田カウス

(写真3枚)

大阪の若手芸人たちが活動する「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)が10周年、「森ノ宮よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)が4周年を迎えた。それを記念し12月1日、芸人たちが出席する記者会見がおこなわれた。

若手芸人の育成や人気芸人の発掘というコンセプトのもと、2014年に設立された「よしもと漫才劇場」(通称:マンゲキ)。これまでミルクボーイや見取り図、霜降り明星など賞レースやテレビ番組で活躍する芸人たちを多く輩出してきた。

上方漫才協会の会長・中田カウスは観客を前に、「ようこそお越しをいただきました。私が粗品の教育者、中田カウスです。言うこと聞きよれへんねん」とぼやき混じりに挨拶をし、会場の笑いを誘った。

10周年という節目を迎えたということで、カウスは「この10年の間に子沢山になりました。この劇場から巣立っていった子はやはり嬉しいですね」と感慨深い様子を見せつつ、「今日向かいの劇場(NGK)に出ております、心優しい子がお祝いに駆けつけてくれました」とマンゲキOBの見取り図・盛山晋太郎を呼び込んだ。

「マンゲキ10周年」記念会見の様子

急遽呼ばれたという盛山は「急に大平場がやってきた・・・」と戸惑いながらも、「ホント、和尚あっての漫才劇場10周年で」とすかさずボケる一幕も。マンゲキのオープン当初から在籍し、「劇場番長」として芸人たちを引っ張っていった見取り図に対し、カウスは「10年の間、コロナ禍というのがありまして。この時どうなるかと思っていたら、活躍してくれました」と功績を讃えた。

さらに「コロナ禍は無観客の時期もあり大変な思いをしましたが、その時に配信というものがありまして。こんな時にもチャンスは色々あるのだなと」と振りかえり、「なんでこういう風に続いてるのかっていうと、やはり変化。次から次へと新しい子が登場しますし、先輩たちは若い子たちに負けないよう、新しいネタを作る。いつも変化しているのがこの漫才劇場です」と語った。

「マンゲキ10周年」記念会見の様子

また、記者から若手芸人たちに期待することを問われたカウスは、「お客さんはネタのことをよく知ってるから、(ネタを見て)『前にも聞いたな』とか『焼き直しだな』ということがあるんです。同じネタでもいいんです。例えば『あのコンビは同じネタをやってるけど、いつもおもしろい』と言われるコンビは、どこかが新しいわけです。漫才はいつも新しい時代を切り取って見せることですから、新しいことに挑戦し続ければ消えることはないと僕は思います」と語った。

取材・文・写真/つちだ四郎

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