倍率18倍『光る君へ』ファンミ、吉高「最後まで見守って」

2024.12.3 16:00

『光る君へ』ファンミーティングに登壇した(右から)ファーストサマーウイカ、見上愛、塩野瑛久、吉高由里子、柄本佑、町田啓太、金田哲 (C)NHK

(写真2枚)

1000年を超えて読みつがれる、平安時代の長編小説『源氏物語』の作者・紫式部の生涯を、吉高由里子主演で描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。12月2日、吉高をはじめとするキャストたちが大挙登壇するファンミーティングが「NHKホール」で開催され、今だから明かせる裏話や本音トークに、約2900人の「ひかきみ」ファンたちが湧いた。

■「芸能人みたい」驚く吉高にキャストツッコミで和気あいあい

吉高以外の登壇者は、まひろのソウルメイト・藤原道長役の柄本佑、道長の友人・藤原公任役の町田啓太、一条天皇役の塩野瑛久、一条天皇の后・藤原彰子役の見上愛。さらに司会は、ききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカと、道長のもう一人の友人・藤原斉信役の金田哲がつとめた。

はじめに金田とウイカから、ファンミーティングの応募総数がおよそ2万8000件で、倍率は18倍にもなったことが発表されると、会場には大きなどよめきが。つづけて吉高以外の出演者がぞくぞくと現れ、主役の吉高は、観客全員の「まひろー!」という呼び声に合わせて登場。

吉高が開口一番「芸能人みたいだね」とコメントすると、周りから一斉に「芸能人でしょ!」などのツッコミが続出。若いキャストが多く、非常になごやかだったという今回の現場を再現したような空気が、冒頭から流れていた。

■ 名場面ベスト10、1位はまひろと道長の濃厚な10分間

ファンミーティングの主な内容は「視聴者がもう一度見たい名場面ベスト10」の発表と、ファンからの質問に出演者たちが答えるコーナーの2つ。「『光る君へ』ファンへの感謝祭」というだけあり、ファンの声を大きく反映した内容だ。

1位に選ばれたのは「まひろと道長の逢瀬」。これまでの逢瀬の名場面がダイジェストで流れ、吉高と柄本からは「これ、みんなで観てどうするの?!」など、しきりに照れたような言葉が。

また、特に濃厚なラブシーンが評判を呼んだ第10回の、約10分にも渡る2人のやり取りは、ワンカットで撮影したそう。その回を振りかえって、吉高は「台本をめくってもめくっても、ずっと2人のやり取りだから、佑くんに『(セリフを)先に覚えないでね』と連絡しました(笑)」というやり取りがあったことを告白。それに対して柄本も「確かにそうだったから『がんばろうぜ!』と。ほとんど(演劇の)舞台のような感じだったね」と、2人にとっても特別な回だったことを明かした。

また彰子の「お上、お慕いしております!」の魂の告白の話では、そのときいったん引き上げた一条天皇役の塩野に「本当に帰ったときはどうしようかと思いました。『まひろ、助けてー!』と」(見上)、「絶望だよ、こっちは。直秀(毎熊克哉)が出てきたよ。『帰るのかよ!』って(笑)」(吉高)と本音を明かす場面も。

また観客からの質問では、10歳の女の子の「平安時代のご飯で一番美味しいものは?」という問いに、柄本は「小エビの素揚げ」、町田は「鍋パーティのときの鶏鍋」と、道長の邸宅で出てきたごちそうをあげていた。特に鶏鍋に関しては「スタジオが寒かったので、体が温まりました」(町田)というメリットも込みでの「ごちそう」だったそう。

道長と公任と斉信に藤原行成(渡辺大知)を加えて、視聴者から「F4」と呼ばれた4人組の宴会シーンに出てきた食べ物は「本当に美味しかったですね」と、柄本と町田と金田は口をそろえていた。

『光る君へ』ファンミーティングに登壇した(左から)ファーストサマーウイカ、見上愛、塩野瑛久、吉高由里子、柄本佑、町田啓太、金田哲 (C)NHK

■ いよいよラスト2回、吉高「最後まで見守って下さい」

『光る君へ』もラスト2回となり、吉高は改めて「愛のあるやさしい世界で、たくさんの経験をさせていただきました。作品を通して皆さんの人生の関係者になれたのが宝物だと思います」とコメント。

さらに「来年になったら『光る君へ』のポスターがこの世から引きはがされるのかと思うと・・・」とさびしさを打ち明け、ウイカがすかさず「勝手に貼りましょー!」とツッコミを入れると、吉高は「(次回大河ドラマの)『べらぼう』の上から貼っちゃおう!(一同笑)。それほどさびしくなるぐらい、愛しい作品でした。残り2回、最後まで見守ってください」と締めくくると、会場からは大きな拍手が送られた。

このファンミーティングの模様は、12月14日・昼3時5分~3時50分 にNHK総合、12月15日・朝10時30分~11時15分にNHKBSで放送される予定。

取材・文/吉永美和子

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