大阪の若手劇場10周年ライブ、大量上京も「レベル上がってる」

2024.12.20 12:00

『M-1』決勝へ挑むジョックロック(後列)

(写真6枚)

大阪の若手芸人たちが活動する「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区、通称:マンゲキ)が2024年、10周年を迎えた。それを記念したライブが同劇場おこなわれ、昨年卒業したニッポンの社長・シカゴ実業らをはじめ、今年『M-1』ファイナリストのジョックロックなどが出演した。

これまでミルクボーイや見取り図、霜降り明星など賞レースやテレビ番組で活躍する芸人たちを多く輩出してきた同劇場。この日の記念ライブは、過去好評を博したシカゴ実業が主催の『濁(にごり)』が復活し、レギュラーメンバーのニッポンの社長、ビスケットブラザーズら卒業コンビを含む10組が登場し、立ち見席まで用意されるほどの客入りで盛り上がりをみせた。

ネタライブ終わりの全員集合クイズコーナーの様子

マンゲキはここ数年で、ロングコートダディやマユリカ、紅しょうが、さや香など、同劇場をリーダー的な役割で引っ張った人気コンビが軒並み東京へ進出。2023年春は6組、今春には10組と、その数の多さに「心臓がもたない」「卒業しすぎちゃう!?」など、悲鳴にも似たファン声がSNSで飛び交い、激震が走っていた。

そんな戸惑いをよそに、ライブ後の囲み取材でニッポンの社長・辻は「知らないコンビも増えているし、結果を出す人が多くなってきた。M-1も準決勝に行くのが(マンゲキで)3組だけとかのときもあったけど、今はレベルが上がっているな、とは東京におっても感じますね。今後のマンゲキはこのへんが、やっぱり引っ張っていったらおもしろい」と、同じく会見に登壇した隣人、豪快キャプテン、ジョックロックに目を向けた。

続けてシカゴ実業の山本プロ野球は「結構東京に行く人が多いんで、東京の芸人に大阪大丈夫なの?とか聞かれるけど、帰ってきてみたら、全然大丈夫やな、て感じです。めっちゃおもろいやん」と真剣な面持ちで回答。

インタビューに答えるニッポンの社長・辻

相次ぐ人気芸人の東京進出で心配された「大阪のお笑い」だが、12月22日に決勝を控える『M-1』は決勝9組中2組がマンゲキ所属。ファイナリストのジョックロック・福本ユウショウは「僕たちは結成して2年半だし、相方のゆうじろーは最年少。でも、上のやつらを全部倒して、トロフィーを大阪に持って帰るぜ!」、ゆうじろーも「遠慮せず、堂々といつも通りにやれば結果はついてくる!」と意気込んだ。

前列左から、シカゴ実業の中川ひちゃゆき、山本プロ野球、ニッポンの社長の辻皓平、ケツ、後列左後ろから隣人の中村遊直、橋本市民球場、豪快キャプテンのべーやん、ジョックロックの福本ユウショウ、ゆうじろー
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