売り切れ注意、京都に人気パティスリー誕生…注目は焼き菓子

20時間前

実はパフェが好きという秦さん。「将来はお店でパフェの提供ができたらな……と思っています」。実現できることを願っています!

(写真12枚)

2024年11月23日に三条堺町にオープンしたパティスリー「Matricaria(マトリカリア)」(京都市中京区)は、早くも甘党の間で人気となり、夕方前には完売してしまうほど。

原点は中学生の時に作ったクッキー

そんなお店を切り盛りするのは、生まれも育ちも生粋の京都っ子のシェフパティシエール秦由衣子さん。大学時代から製菓を学び続け、卒業後、神戸の人気店「CAKE STAND」をはじめ数々の名店で腕を磨いた秦さんがお菓子の世界に興味を持ったのは、中学生のころ。「友人からクッキーを焼いて欲しいと頼まれたのが、初めて作った焼菓子です。食べてくれた人たちが、美味しいと喜んでくれたことが忘れられなくて」作る楽しさにはまったそう。

「材料の配合を変えたりすることで、いろいろな食感が表現できる焼菓子が面白い」と今も焼き菓子の魅力に夢中と語る秦さんだけあり、店内にはバラエティ豊富に並ぶ。さくさく、ふわっ、ほろほろ、しっとり、ざくざくなど、メリハリのある食感が楽しいメニューの中で、いち押しはティグレショコラ(1個378円)。一晩寝かせてから焼くことで生まれる独特のしっとり感あるフィナンシェ生地と、ラム酒を効かせたカカオ70%のチョコガナッシュのマリアージュは、生ケーキとのハイブリッドのよう。

九条ねぎと七味のサブレ(6枚入378円)は、かすかに漂うねぎの香ばしさに、西京味噌の甘じょっぱさのバランスが良く、食べ出すと止まらない! ザックザクの歯ごたえのジンジャーボール(831円)も。

秦さんが「ずっとレシピをブラッシュアップし続けている」という思い入れのあるティグレショコラ1個378円。ぜひこのこだわりの生地を味わって

奇をてらわず、でも予想を裏切る生菓子

また生菓子も人気で、取材時は15時頃にはほぼ完売。ゴルゴンゾーラを使った栗かぼちゃのチーズケーキ、英国発のヴィクトリアケーキ、スコーンなどが並び、それぞれひとつずつ趣向を凝らしているのも魅力だ。おすすめは、ミルフィーユやゴルゴンゾーラを使ったチーズケーキのほか、英国発のヴィクトリアケーキなど。スイーツ好きなら馴染みのあるメニューを、秦さんならではの解釈で楽しませてくれる。

例えば、いちごとゆずのミルフィーユ(853円)なら「食べやすさ」も追及。パイ生地を縦ではなく、なんと横に層を成すように重ねるスタイルで提供。有機にんじんのキャロットケーキ(540円)は、華やかで愛らしいルックスとは裏腹に、シナモンとジンジャーのパンチが効いた大人の味わいだ。

いちごとゆずのミルフィーユ853円。さくさくのパイ生地と、ホワイトチョコムースの軽やかさが好相性


「どこにでもあるようで、ここにしかない」そんなケーキたちは、あれこれ味わってみたくなる。地下鉄烏丸御池駅から徒歩8分、営業時間は11時~19時、金・土・日曜のみ営業。最新情報はインスタグラム(@matoricaria_kyoto)にて確認を。

取材・文・写真/内藤恭子

Matricaria

住所:京都市中京区堺町通三条上る大阪材木町702番地2 NP材木町bldg1階
営業時間:11:00〜19:00 金・土・日曜のみ営業

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