神戸の老舗豚まん店「老祥記」が休業「次の100年に向けて…」

2025.1.25 11:00

「老祥記」リニューアルのニュースを聞きつけ、現在の姿を一目見ようと多くの人が訪れている(1月18日撮影)

(写真6枚)

神戸・南京町にある老舗豚饅頭専門店「老詳記」(神戸市中央区)が、リニューアルのため2月上旬から約1年10カ月の間、現在の場所での営業を休止する。

大正4年に創業し、今年で110周年を迎える同店。「日本人の口に合うように」と初代店主により開発されたミニサイズの豚饅頭の専門店で、地元・神戸を中心に長年愛され続け、親子4代にわたって常連として通っているという人もいるほどの名店だ。

110年に渡って「老祥記」で愛されてきたミニサイズの「豚まん」(5個600円)

今回のリニューアルはビルの老朽化が理由で、2月上旬から2026年11月ごろまでの約1年10カ月かけて建て替え工事がおこなわれる。

同店の広報を担当する曹 佳映さんは、「豚まんを作っているところが見えやすくしたりしたいと思っています。1代目のときにお客さんがたくさん来て穴が開いた扉も展示する予定です」と、リニューアルの詳細を話す。

お客さんがひっきりなしに訪れていたことが分かる初代店舗の扉。店内に展示されており、リニューアル後も展示予定

また、「レトロな現在のお店に愛着を持っていただき、リニューアルのニュースを知って来てくださる方も多くてとてもうれしいです。建て替えで見た目は変わってしまうかもしれませんが、次の100年もみなさんに『これこれ!』と思ってもらえる豚まんを作り、ビルも神戸の街の新たなシンボルとして愛されるように頑張りたいです」と今後の意気込みを話す。

リニューアル工事中は向かい側にある姉妹店「曹家包子館」にて豚まんの販売がおこなわれる

リニューアル前の営業は1月31日まで(営業時間は朝10時〜夕方6時半、売り切れ次第終了)。だが、工事の期間中は同店の向かい側にある姉妹店「曹家包子館」にて豚まんの販売がおこなわれる。そのほか、2月19日からは連日「大丸神戸店」でも販売される予定(除外日あり ※公式サイトでお知らせ)。

取材・文・写真/野村真帆

「老祥記」

住所:神戸市中央区元町通2-1-14
営業:10:00~18:30(売切次第終了)
電話:078-331-7714
定休日:月曜日(祝日の際は翌日に振替)

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