安田顕&小芝風花の演技合戦に、視聴者大興奮【べらぼう】
横浜流星主演で、数多くの浮世絵や小説を世に送り出したメディア王・蔦屋重三郎の、波乱万丈の生涯を描く大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)。1月12日放送の第2回「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」では、重三郎が人気コピーライター・平賀源内を探しだす姿が描かれ、源内を演じる安田顕と、花魁・花の井を演じる小芝風花の名演に注目が集まった。
■「貧家銭内」と名乗る男は…第2回あらすじ
吉原に人を呼ぶため、細見(案内本)の序を平賀源内に依頼することを思いついた重三郎は、以前田沼意次(渡辺謙)に会うことを薦めてくれた長屋の男(安田顕)が知り合いと踏んで、仲介を依頼する。「貧家銭内」と名乗る男は、吉原で遊ばせてくれることを条件に、それを引き受けた。しかし座敷を通りすがった客によって、銭内こそ平賀源内であることが発覚。重三郎は改めて序を依頼するが、源内は男色ということもあってそれを渋る。
そこに花魁・花の井(小芝風花)が男装で登場。源内の「ここにももう、瀬川はいねえのか」という言葉から、今は亡き愛人の女形・瀬川菊之丞(花柳寿楽)を思っていることを察したのだ。花の井の舞を見て思い出に浸った源内は、一人吉原を見て回り、書き上げた序を花の井に託した。それをありがたく受け取る重三郎に、花の井は「吉原をなんとかしなきゃって思ってんのもあんただけじゃない。あんたは一人じゃない」と告げるのだった。
■ 平賀源内が「吉原細見の序」を書くまでの流れに感嘆
「エレキテルを発明した」というだけでなく、本草学者(医者と漢方医と生物学者を兼ねたようなものと言えばいいか)、蘭学者、地質学者、小説家、劇作家、画家、実業家、コピーライター・・・と、とても1人の人間の所業とは思えないほど、マルチすぎる才能を発揮した稀代の天才・平賀源内。彼は蔦屋重三郎が最初に関わった吉原細見の序を実際に書いており、この第2回ではまさにその顛末が描かれることになった。
まずは蔦重が、当代一のコピーライターである平賀源内に目を付け、執筆依頼をしようとするところ。今で言うと出版社のペーペーのバイトが、人気広告を何本も手掛けているクリエイティブ・ディレクターに直談判に行くようなものだから、センスはあるけど結構な無鉄砲ぶりがわかる。そうやって下調べもなにもないもんだから、「貧家銭内」と名乗る眼の前の男が平賀源内本人と気づかず、吉原でちゃっかり接待をさせられるという始末。
この展開にSNSも「本人に『平賀源内先生知りませんか?』ってw」「ばっかもーん、そいつがエレキテルだ!」「貧家銭内・・・平賀源内・・・なるほどなw」「ハッ、源内先生さっそく吉原のリサーチはじめてる!!」「若い子は手近な岡場所に行く。三味線は深川芸者も弾ける。料理は豪華だけど味が酷い。評価が火の玉ストレートすぎる」と、正体に気づかぬは主人公だけという笑いと、さりげなく仕事モードに入ってる源内に感心する声が集まっていた。
そして源内が男色のため、あまり細見の序の作者向きではないということと、よく見たら色男な蔦重に迫っていくという流れに「わー、スルッと平賀源内の男色のこと出してきた」「男色が吉原に来てもそりゃ魅力は分からんかもか」「吉原よりも新宿二丁目向けな源内」「唐突にBL展開始まって笑った」「もう蔦重抱かれてやってくれ」「花魁蔦重見たかったー(諦めていないけど)」など、なぜかワクワクするような声が多数集まっていた。
■「主役と言っても過言ではないオーラ」小芝風花に絶賛の声
そこで重三郎に大きすぎる助け舟を出したのが、幼馴染の花魁・花の井!「瀬川」に会いたがった男が平賀源内と知るやいなや、それが自分のいる松葉屋の名跡・瀬川ではなく源内の亡き恋人のことだと悟り、蔦重が花魁にされるぐらいなら自分が男装して接待する・・・と、ここまで頭を回転しまくって即行動に出るとは、さすが女郎のトップに立つ花魁。やはり美人なだけでなれる立場ではないのだ。
これにはSNSも「頭が良すぎるというか機転が利きすぎる。これが、これこそが花魁の実力!」「幼馴染を助けに飛び込んできたってだけじゃなくて、吉原の誇りも背負ってるんだ」「花の井、本当花魁の性だなぁ。誰も落とせない男を落としたいって野望に満ちあふれてる!」「花の井花魁のほうが男前、蔦重ヒロインなのでは?」「小芝風花が主役といっても過言ではないオーラ」など、花の井と小芝の絶賛がノンストップ状態に。
さらに花の井の舞を通して、愛する人との思い出に浸る源内の、悲しさと嬉しさが混じったようなたたずまいにも「今はいない愛しい人を見る目すぎて泣いた」「胡散臭さしかなかった源内が、目に涙を浮かべながら今は亡き最愛の人を偲ぶというギャップで完全にやられた」「平賀源内役に安田顕を推した人にチップを渡したいので、公式は早く投げ銭所を開設してください」と、こちらも安田顕の演技に泣かされたという声が続出した。
■ ワクワク展開と同時に不安な気持ちに…森下脚本
蔦重の「考える前に動け」精神と、花の井の花魁仕込みの機転によって、平賀源内の「いろんな女性がいていい所だよ!(超要約)」という、今も歴史に残る序が爆誕した。このささやかな蔦重と源内の接点だけで、これだけドキドキハラハラからの、しんみりモードに突入するドラマを膨らませるとは、さすがエンタメ(&BLネタ)の名手・森下佳子と感嘆した。
しかしこれだけ愛されるキャラを、容赦なく地獄の釜に叩き落とすのも、森下さんの特技だと私たちは知っているわけで・・・花の井も源内も少しでも長く登場するよう、今から祈らずにはいられない。
◇
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。1月19日放送の第3回「千客万来『一目千本』」では、重三郎が女郎たちを売り出すために、新たな本作りに奔走する一方、それを快く思わない父・駿河屋市右衛門(高橋克実)との対立も描かれる。
文/吉永美和子
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