万博・日本館の展示内容がメディア初公開、「循環」がテーマ

2025.1.26 18:30

日本政府館の外観(1月26日・大阪市内)

(写真12枚)

4月13日より夢洲で開催の『2025年大阪・関西万博』で、最大規模となるパビリオン「日本政府館(通称:日本館)」。1月26日に同館にておこなわれた内覧会で、一部の展示内容が初公開された。

内覧会に登壇した経済産業省大臣官房審議官国際博覧会担当・浦上健一朗氏は「テーマは『日本型循環社会』。ほかの国にも循環をテーマにしたパビリオンはありますが、強調したいのは『日本型の循環社会』です。展示の中身や建築の部分に、日本の伝統に深く根ざした発想が存在しています」と、パビリオンの特徴を語った。

直径19mの水盤。会期中には水で満たされる(1月26日・大阪市内)

さらに、「会期中は160を超える国、地域、国際機関からさまざまな要人が訪れます。その時に、必ずホスト国のパビリオンを訪れることになりますので、『おもてなしの拠点』として日本らしさを発信する場になるのでは」と強調した。

クリエイティブディレクターの中田優也氏が手がけた、日本館アテンダントユニフォーム(1月26日・大阪市内)

さまざまなパビリオンが並ぶ万博のなかでも、約1万3000平方メートルという野球グランド1つ分相当の敷地面積を誇る日本館。内覧会では、同館の外観やアテンダントが着用するユニフォームも公開された。建物には国産のスギでできたCLT(直交集成板)を使用している。CLTは万博終了後に国内で再利用される予定となっており、建物全体で「循環」を再現しているという。

藻類にふんしたハローキティ展示(1月26日・大阪市内)
発酵槽展示コーナー(1月26日・大阪市内)

ほかにも、会場内で出るゴミを集め、微生物の力で水やバイオガスに分解する「バイオガスプラント」や32種類の藻(そう)類にふんしたハローキティの展示、などがメディア初公開となった。工事はおおむね順調に進んでいるといい、2月末に完成する予定だという。

取材・文・写真/つちだ四郎

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