山崎育三郎「理想は線引きがないこと」、落語×ミュージカルへの挑戦

2025.2.17 17:30

山崎育三郎(撮影:中部里保)

(写真5枚)

落語界を舞台にした漫画『昭和元禄落語⼼中』(原作:雲田はるこ)が、初のミュージカル化を果たす。同作の企画を担当し、天才落語家・助六役を演じる俳優で歌手の山崎育三郎が心境を語った。

■ 落語×ミュージカルに意欲「贅沢なステージに」

山崎育三郎(撮影:中部里保)

天才肌で華のある落語家・助六とその才能に圧倒されながらも共に精進する八雲を中心に、落語界の愛憎やその業を描く同作。2018年にはNHKでドラマ化も果たしており、山崎はドラマ版の助六役から続投となる。  

約7年ぶりに助六役を演じるにあたり、「僕はもうこの作品が大好きで、撮影しながら『すごくミュージカルに向いてるんじゃないか』と。自分の直感なんですけど、ミュージカル化したらおもしろい作品になるんじゃないかなっていう構想がなんとなくありました」と当時を振りかえった山崎。

今作では企画もつとめるが、八雲役の古川雄大について「この役は、ミュージカル界では古川雄大しか浮かばないぐらいぴったりなんじゃないかなと思っていて。品があってしなやかで、でもどこか影を感じる色気もあってという、八雲にぴったりなキャラクター」と分析した。

落語とミュージカル、異なるジャンルが交わる作品に挑戦することについては「(ドラマ撮影時)あるとき、これは『歌』だ、『音楽』と一緒だ、ということに気づきました。落語の物語を語りながらすごく音楽的な気持ちになっていくというか、むしろ歌ってるかのような気持ちになってくるというか。音楽と落語というのは親和性があると感じました」とコメント。

山崎育三郎(撮影:中部里保)

さらに、「ミュージカルは『喋ってるのに急に歌い出すから苦手』という方がいらっしゃると思うんですけど、セリフから歌の導入を分ける必要はなくて、全部が繋がっている。セリフがあって落語があって、歌があって・・・理想は舞台で『線引き』がないこと」と語り、「ひとつの舞台の中で歌を聞けて、芝居を見れて、落語を聞けて、ダンスを見れて、壮大なセットがあって、素敵な衣装があって。これぞエンターテイメントという感じになってますので、贅沢なステージになると思います」と、意気込んだ。

ミュージカル『昭和元禄落語⼼中』は、2月28日の東京公演を皮切りに大阪、福岡で上演される。大阪公演は「フェスティバルホール」にて、3月29日から4月7日まで。チケットの販売状況は各サイトをチェック。

取材・文/つちだ四郎

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本