【漫画】舞妓のヘアスタイル、地毛なの?実は頭が痒くなる?
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日本髪を結える「髪結いさん」は少なく…。 ※松原彩さん提供(一部抜粋)
自身も京都で舞妓をしていた経歴があり、その時の体験を踏まえた「舞妓さんの日常」を漫画として公開されている松原彩さん(@AYA_ayayakko)。この度、『舞妓の髪事情』というタイトルの作品をX(旧Twitter)で紹介し、注目が集まりました。
舞妓さんといえば、綺麗に結わえた日本髪も素敵ですね。しかし、そこにはいろいろと大変なウラ事情もあるようで。
■髪を解くのも頭を洗うのも1週間に1度
松原さんの漫画によると、舞妓さんの髪は約1週間解くことができないのだそうです。理由の一つは、日本髪を結う専門の美容師さん(通称「髪結いさん」)が現在、少なくなっているためだといいます。
数少ない職人さんが、大勢の舞妓さんの髪結いを行わなければならず、故に頻繁に解いたり結い直したりすることができません。しかし、髪を結わえたまま生活をしていると、当然髪型が乱れてしまうこともあります。自分で直すことができないような時は、またその美容院に行くと元通りにしてくれるといいます。松原さんも、舞妓になりたての頃は、夜寝ている時などにしょっちゅう髪型が乱れてしまい、よく直してもらいに行っていたそう。
ところが、「髪結いさんに何度も行くのは失礼」と、女将さんに注意されてしまいました。それ以来、松原さんは髪が乱れないよう、「芸術的な寝相」をおよそ2年かけて手に入れたといいます…。
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舞妓さんの髪にまつわるウラ話はそれだけではありません。1週間髪が解けないということは、その間は頭を洗うこともできません。髪につけるびんつけ油や、おしろいの香りのため、意外にも臭うことはないそうですが、やはり皮脂や油の汚れはすさまじく、1度や2度のシャンプーではまったく綺麗にならないといいます。
そこで、いち早く油汚れを落とすべく、松原さんたちは“食器用洗剤”を使って汚れを落としていたそうです。煌びやかな舞妓さんですが、その伝統を守るために、当人たちは大変な苦労をされているのですね。
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■解いた翌日には結い直し…かゆみの問題も
知られざる舞妓さんの髪にまつわる苦労話。松原さんのXのリプ欄にも多くの反響がありました。
「頭痒くて痒くて大変そう」
「髪洗うのに食器洗剤…保湿忘れたら次の日髪の毛パッサパサになってそうだな…」
「これで結構禿げちゃう人いるらしいね、、昔の姐さんとかはてっぺん完全に禿げていた人いたらしい」
「舞妓さん大変だ」
松原さんに詳しくお話を聞きました。
――1週間キープしなければならない髪結いですが、どのようなタイミングで髪を解くのですか?
松原さん:髪結いから1週間後、仕事終わりに髪を解いて洗います。次に結うのは翌日の昼です。ただ、月に2回、公休日があったので、その日の前日に髪が解けたら、次の日は解きっぱなしで過ごすことができました。
――翌日か翌々日には、また結い直さないといけないのですね。髪結い代は?
松原さん:髪結い代は置屋が用意してくれますが、直し代は自腹でした。
――髪結いさんも少なくなっているとのことですが。
松原さん:なり手は減っているようです。(舞妓の髪型も)いずれ地毛ではなく、カツラになる時が来るかもしれません。
――リプ欄に、「頭がかゆくなりそう」という声もありました。
松原さん:かゆみとは常に戦っていました(笑)。櫛の先でかゆいところを掻くことはありましたが、やり過ぎるとその部分の毛が抜けてしまうので、清涼感のある育毛剤などでかゆみを抑えたりもしていました。
■中学卒業後すぐに舞妓の道へ
今回の髪結いの話も含め、舞妓さんの日常を漫画として発信されている松原さん。
舞妓さんに興味をもったのは、小学校低学年の頃だそうです。テレビのドキュメンタリー番組で舞妓さんを見て、「私もあんな綺麗な着物が着たい!」と憧れを抱いたことがきっかけで、中学校を卒業した翌日から京都に行き、19歳まで舞妓を、22歳まで芸妓を務めました。
その後、高校に進学。高校を卒業した現在は、イラストレーターとして活動する傍ら、エッセイ漫画を制作されています。
「漫画を描き始めたのは、高校の頃の先生に『舞妓ってどんな生活してたの?』と何度か質問されたことがきっかけです。自分にとっては当たり前に思っていたことも、花街の外の人から見たら非日常なことが多かったと気づき、『これ、面白おかしく描けないかな』と思いました」(松原さん)
非常に分かりやすく親しみやすい画で、私たちがなかなか知ることのない舞妓さんの日常を紹介してくれる松原さんですが、意外なことに絵の勉強については、「独学と言うのもおこがましいほど何もしていません」とのこと。過去に読んだ漫画作品から、表現技法などを自然に覚えていったといいます。
そんな松原さんですが、皆さんに向けてこのようなメッセージを送られています。
「これからも花街や舞妓さんについて、わかりやすく描いていけるように頑張りますので、気軽に読んでいただけますととても嬉しいです」
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取材・文/竹中友一
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