1970年・大阪万博で「回転寿司」拡大、令和はどんなメニュー?

4時間前

「くら寿司」が万博で出品する参加70カ国のメニュー

(写真6枚)

開催まで約2カ月となった『大阪・関西万博』(4月13日開幕)。会場全体で約100店(内70が国内、そのほか期間限定で入れ替えを含む)の飲食店が出店することに先駆け2月4日、一部の提供メニューを発表。大阪発の回転寿司チェーン「くら寿司」(本社:大阪府堺市)と「スシロー」(本社:大阪府吹田市)の特別メニューがお披露目された。

■ 「セビーチェ」って何? 世界約70カ国の料理

1970年の『大阪万博』で「元禄寿司」が注目を集めたことをキッカケに、国内に広がったと言われている「回転寿司」。それから50年を経て今回、「くら寿司」と「スシロー」は異なる切り口でメニューを考案。大屋根リング内の「未来型営業施設」にて出店する。

万博会場map

「くら寿司」は全338席、約135mの回転ベルトを設置した、高さ約7m・長編約40m・短編約20mの同社史上最大店舗を出店。既存店の人気寿司に加え、参加国や地域の代表的な料理を再現した特別メニューを約70種提供する。 

「くら寿司」の「大阪・関西万博」外観イメージ

この日にお披露目されたのは、スロバキア共和国のカリフラワーナゲットやペルー共和国のセビーチェ(魚介類を使ったマリネ)やタイ王国のガイヤーン、ハンガリーの鴨ローストトリュフソースなど多彩なメニュー。70種のうち、24カ国のメニューは大使館シェフからもらったレシピの使用や実際に現地の人に試食してもらうことによって、本場の味を再現しているという。

広報・宣伝担当の岡本浩之さんは「お寿司にあまり馴染みのないお客さまにも、世界の料理にあまり馴染みのない日本のお客さまにも、回転寿司本来の魅力を体験してほしい。また世界各国の料理が流れる様子は、万博博覧会を体現しているのではと考えています」とコメント。

「くら寿司」が万博で出品する参加70カ国のメニュー

また2月7日からは「万博をひと足先に楽しんでいただく企画」として、万博会場で実際に提供する特別メニューを全国約550の「くら寿司」で先行販売。ほかにも、継続的な水産資源の活用など漁業者様との取り組みにより低利用魚やスマート養殖魚、高付加価値なオーガニックフィッシュやべジシートなど、サステナブルな食材を使った寿司やメニューの提供を予定している。

■ 水産物は「100%養殖」に振り切って提供 

創業40年以上の「スシロー」は「持続可能な水産資源の安定的な調達」を目指し、万博会場では水産物を用いたすべての商品を養殖に。

「スシロー未来型万博店」外観

この日に発表されたメニューは5種。メニューは地球温暖化の影響により海の藻場を食い荒らし、中身がなく社会問題化しているウニを収穫し、独自の陸上養殖技術をもつ「ウ二ノミクス」と開発した「陸上育ちの磯まもりウニ包み」や、地下海水を使用し養殖した「陸上育ちの〆サバ」、「陸上育ちのかわハギポン酢ジュレ」、「陸上育ちの琉球ミーバイ塩〆」、「陸上育ちのビカーラうなぎ」などがラインアップ。

さらに、しゃりは豊かな自然環境を守るために、農薬や化学肥料の使用量を半分以下で育てた環境保全米などの米を使用し、ラーメンなどのサイドメニューを含め、全メニューで豚肉やラードを使用しないノーポーク・ノーラードに徹底。店舗で提供する品はサイドメニューやドリンクを合わせて150品以上を予定している。

「スシロー」が万博で出品するメニュー、左から「陸上育ちのビカーラうなぎ」、「陸上育ちの磯まもりウ二包み」、「陸上育ちの〆サバ」

広報担当者は「天然魚は一切使用せず、養殖ネタだけでメニューを考えました。楽しい食卓の時間をさらに楽しくしいきたいと考えています 」と語った。

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