お笑い賞レース「松竹芸能」の初王者なるか? 切実な賞金の使い道

2025.2.17 18:15

同大会で、史上初の「松竹芸能」から決勝進出を果たしたオーパスツー(左から大ちゃん、しんじょう)

(写真5枚)

関西若手漫才師の登竜門『第14回ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)のファイナリスト7組が発表された。吉本興業所属のコンビが大半を占めるなか、お笑いコンビ・オーパスツーが松竹芸能から同大会で史上初となる決定戦進出を決めた。

■ 全7組、自らトリ選ぶ「松竹がないでしょ!」

トリの7番目を選んだオーパスツー

関西を拠点に活動する芸歴10年目以下の芸人を対象に、3回にわたる予選「事前ROUND」を勝ち抜いた組のみが出場できる同大会。2月17日に「読売テレビ本社」でおこなわれた会見で、制作局プロデューサー・中屋敷亮氏は「1年間におよぶ長期戦という形になりますので、『日本一過酷な賞レース』と呼ばれることもあります」と、その難しさを語った。

1994年生まれ、オーパスツーのしんじょう

そんなシビアな予選を勝ち抜いたのは、翠星チークダンス、マーティー、オーパスツー、マーメイド、フースーヤ、タチマチ、ぐろうの7組。注目は「事前ROUND2」で1位通過、松竹芸能所属の芸人としては初となる決定戦進出を果たした芸歴8年目のコンビ・オーパスツー(大ちゃん、しんじょう)だ。

会見内で本番の出番順を決める際、しんじょうが「松竹芸能、史上初で上がらせてもらって。一番印象をかっさらえるポジションが空いてる。大ちゃん行ったれ!」と煽ると、大ちゃんはトリである7番目を選択。

1991年生まれ、オーパスツーの大ちゃん

吉本勢が「おおー」「どうなる!?」とどよめくなか、大ちゃんは「あんまね、松竹がトリさせてもらえることないんでね。いい思い出作りとして!」と自虐混じりにコメント。対してしんじょうは「思い出作りって言ってましたけど、僕は勝ちたいって思ってます。やっぱり吉本さんのなかで、松竹もいるんだよってことをアピールしたいです」と闘志を燃やした。

■ 吉本芸人がボケ続けるなか…「切実な賞金の使い道」

史上初の松竹芸能から決勝進出を果たしたオーパスツー

普段は、道頓堀にある松竹の劇場「心斎橋角座」や四ツ橋にあるライブ会場「楽屋A」を拠点とする2人。同大会の優勝賞金100万円の使い道を聞かれると、大ちゃんは「角座にはサンパチマイクがないんでんで、買いたいですね。あと楽屋Aのトイレがめちゃくちゃ小さくて1個しかないんで、増設資金にしたい」、しんじょうも「角座には喫煙所がないんで、作りたいですね」と答え、ホームグラウンドへの愛を見せた。

また、会見の質疑応答の最中、大ちゃん自ら挙手し、「松竹芸能初の進出ということで、何か周りの人に報告したいことはございますか?」と記者になりきり、しんじょうに質問するという一幕も。周囲が「あいつずっと何してんの!?」とツッコむなか、「明確に浮かれてます」「記者会見とか初めてやもん!」と、笑顔を見せていた。

『第14回ytv漫才新人賞決定戦』の模様は、3月2日の昼3時15分より読売テレビで放送されるほか、TVerでも同時配信される。さらに特設スタジオに暫定ボックスが設けられ、そこでのやり取りも番組公式ティックトックにて配信予定だ。

取材・文/つちだ四郎

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