愛希れいか、猫が日々の癒し「お世話はされるより、する方が好き」

20時間前

ドラマ『未恋』で共演の伊藤健太郎から、「かなりの人見知り」と言われた愛希。「伊藤さんがコミュニケーション能力高いんですよ! 猫も誰にでもなつかないですよね。私は猫派です(笑)」

(写真5枚)

「最近特に幸せを感じるのが愛猫との時間」と語ってくれたのは、元月組トップ娘役の愛希れいか。宝塚歌劇団星組トップスターの礼真琴や、雪組トップスターの朝美絢と同期の「華の95期」であり、2018年に退団後もミュージカルやドラマで大活躍。出演作ミュージカル『イリュージョニスト』の開幕を控える彼女に、インタビューをおこなった。

愛猫用のインスタグラム(@cap_and_nuts)をつくり、2匹がなかよく眠る姿、ふみふみタイムなどの写真や動画を投稿。その癒される様子が伝わってくる。また猫が幸せになってほしいという思いから、グッズショップ『Cat Lover』をプロデュースして売り上げの一部を保護猫団体へ寄付している愛希(第1弾は終売、第2弾の商品を準備中)

「実家ではワンちゃんや猫ちゃんの中で暮らしていたので、いつかはお迎えしたいと、一応ペット可のマンションに住んでいたのですが、猫を抱っこする機会もなかったんです。でも偶然、3年前に『出会い』があって、アメリカンショートヘアの男の子を飼い始めました。去年の夏には保護猫の茶トラも迎え、2匹家にいます。本当に癒されています!」と満面の笑み。

日々仕事をこなしながらの世話は大変かと思うが、「私ドライに見えるのですが、意外とお世話するのが大好きで。そういう部分もあって、最終的に娘役になった(入団後男役から娘役に転向)のだと思います。やってもらうより尽くすほうが得意なんです」と、スッキリした表情で明かす。

キャップ(右)とナッツ。愛猫との日々をつづる猫専用のインスタグラム(@cap_and_nuts)も始め、保護猫への活動に一部寄付するグッズ販売なども展開している(Instagramキャップとナッツより)

■課題があるときは「苦しい方を選択しがち」

そんな愛希が『イリュージョニスト』で演じるのは、19世紀末のウィーン、イリュージョニスト・アイゼンハイム(海宝直人)と幼い頃に惹かれ合い、ハプスブルク帝国の皇太子レオポルド(成河)の婚約者になった後も、彼と逢瀬を重ねる公爵令嬢・ソフィ。演出家のトム・サザーランドから「登場人物の中で一番強い人」と言われた役だが、自身も芯が強いところは共通しているという。

その片鱗は3歳から始めたクラシックバレエでも見せていたようだ。「3、4歳のころ体が硬くて行きたくない!って私は泣いてたそうなのですが、母が『じゃあ、辞める?』と訊いても必ず『行く!』と言っていたそう。悔しさや、もっと頑張りたいという思いがあったのでしょうね」と笑う。

大きな山や課題があると、「苦しい方に行きがち」とも。「そのまま進めばいいときも、なぜか違う、苦しい方を選択しがちです」と、ストイックな一面をのぞかせる。そうやって努力を惜しまないのは、「好きだからこそ。芸事への執着がすごいと思います」と話す。

同作品は、ピュリッツァー賞受賞作家、スティーヴン・ミルハウザーによる短編小説をもとに、海外の一流スタッフと創り上げるミュージカル。4年前は新型コロナウイルス感染症の影響で稽古がストップし、コンサートバージョンとして上演されたが、いよいよ本格的なイリュージョンを交えたフルバージョンへ。

「この作品は良くも悪くも、今の時代にすごく合っていると思います。その目に映るのは真実か幻か…。情報があふれる今の時代、真実を見抜くのが難しいですが、皆さんがこの作品を観たときにどう思われるのか。お客様の想像力がすごく必要で、お客様と一緒につくる作品だと思います」と、奥深い本作の魅力を語った。

ミュージカル『イリュージョニスト』は、3月11日~3月29日に東京都「日生劇場」、4月8日~4月20日に大阪「梅田芸術劇場メインホール」で上演される。

取材・文・写真/小野寺亜紀

ミュージカル『イリュージョニスト』

期間:2025年4月8日(火)〜4月20日(日) ※4月10日・16日は休演
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪府大阪市北区茶屋町19−1)
料金:平日…S15000円、A10000円、B5500円、土日祝…S16000円、A11000円、B6000円

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