万博に向け…新・JR弁天町駅が始動、メトロ乗り換えがスムーズに

2025.3.1 17:35

3/1にJR環状線「弁天町駅」の新駅舎が開業

(写真7枚)

今春に開幕する『大阪・関西万博』に向けたアクセス輸送の取り組みとして、3月1日にJR「弁天町駅」(大阪市港区)の新駅舎が開業。新たな3カ所の改札やOsaka Metroへの連絡通路を設け、スムーズな動線を強化した駅へ生まれ変わった。

1961年に開業し、1日に約7万人の乗降客が利用するJR環状線「弁天町駅」。万博会場へ直接乗り入れる唯一の鉄道・Osaka Metro中央線への乗り換え駅となるため、万博開催のピーク時には22万人の利用が想定され、「JR西日本グループ」では2022年から駅の改良工事を進めてきた。

ホーム直結「内回り口改札」が新設され、すぐ近くにはメトロへの連絡通路も
「内回り口改札」横に新設されたOsaka Metro中央線への連絡通路。足元には、メトロは緑、JRは青のラインでの動線が記されている

既存の南・北改札の間に新駅舎を整備し、新たな「中央南口改札」「中央北口改札」を設置。さらに、3階ホーム直結の「内回り口改札」が設置され、改札を出るとすぐにOsaka Metro「弁天町駅」東口改札へつながる連絡通路も新設されたため、これまでの階段での移動にくらべ、フラットな動線での乗り換えが可能に。

同日に新駅舎の大階段前にて「開業記念式典」が開催され、「西日本旅客鉄道」常務理事の水口英樹氏は「国内外の多くの方が安全にスムーズに利用できるよう、ホーム柵や定員数を増やしたエレベーターなど、バリアフリーの機能向上もおこなってきました。未来と世界へつながる駅になれば」と呼びかけた。

新駅舎には「中央南口改札」(写真)、「中央北口改札」を設置

また、新駅が「人と人をつなぐにぎわいの場」となるよう、駅前の旧「交通科学博物館」跡地に「べんてんひろば」もオープン。今後はイベントスペースとして活用され、一面に広がる人工芝には、飲料メーカー「伊藤園」とスポーツメーカー「ミズノ」の共同開発による、茶殻を使ったリサイクル素材が使われている。

駅の北東に、同日にオープンした人工芝の「べんてんひろば」

新駅舎には、「セブン―イレブン ハートイン」、「スターバックス コーヒー」(開業は3月12日)、ドラッグストア「ココカラファイン」(開業は3月15日)の3店舗がオープン。なお、万博開催終了までは、既存を含む5カ所の改札口を利用でき、終了後は既存の南・北改札は閉鎖予定。

取材・文・写真/塩屋薫

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