「粗品の審査」トレンド入り、お笑い賞レース初審査で70点台連発

2025.3.2 18:05

初の審査員を務めた粗品(c)ytv

(写真3枚)

関西若手漫才師の登竜門『第14回ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)が3月2日に放送され、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が審査員を務めた。同大会が粗品にとってお笑い賞レース初審査員となり、トレンドには「粗品さん」「粗品の審査」などが挙がり、反響を呼んでいる。

関西を拠点に活動する芸歴10年目以下の芸人が対象となり、過去に銀シャリ、ダブルヒガシ、カベポスターといった今をときめく漫才師たちを輩出してきた同大会。霜降り明星も2017年に優勝しており、大会歴代王者が決定戦の審査員を務めるのも粗品が初だという。

「粗品君がいることで、スタッフみんながピリピリしている」と同じく審査員のリンゴが開口一番に漏らしたように、良い緊張感のまま、ネタ披露がスタート。トップバッターのぐろうには、5人の審査員のなかで唯一の80点台(85点)をつけ、その後も81点、78点、85点、79点、86点、77点と、賞レースでは当たり前となりつつある「90点台」が一度も出ることはなかった。

だが、これが「辛口評価」というわけではなかった。ぐろうには「まず上手だと思います。ボケがしゃべり切るだけでウケるのは、ほんまに素晴らしいこと」と前置きし、「なんですけど、性質上やっぱりツッコミがその分、普通のことばっかり言ってしまっている」と良い点を挙げつつ、ツッコミについて指摘する一幕も。

優勝したフースーヤ(c)ytv

続くタチマチ(胡内・安達)には「羅列タイプのネタなら、やっぱりほかの漫才師より突出してウケないと評価されづらい宿命が絶対ある」といい、ネタ中のウケについて細かく言及。「すげぇ、一文字も違ってません」と、その評価に安達が納得の表情を見せていた。

漫才ネタ終わりすぐの審査員評でも、良い点を的確に挙げつつ、鋭い評価を続けた粗品。「ちょっと心に残る一瞬がなかった」「いにしえからあるやり方なんで、言ってしまえばちょっとシャバい」・・・強い言葉を使いながら、目の前で繰り広げられるネタに真摯に向き合った審査が目立った。

結果はフースーヤ(谷口理・田中ショータイム)が1位で優勝となった。「ウケていたので文句はない。一緒に仕事をするの楽しみ」と王者を称えつつ、最後には2位となった翠星チークダンス(木佐凌一朗・ちろる)に「木佐のサイコ感とか、男のメンヘラ感が1本目より出ててこの方向性は大アリや」と言葉をかけていた。

SNSでは「粗品の評価」「粗品さん」など、関連ワードが軒並みトレンド入り。「粗品の審査コメント。 熱すぎて好きすぎる」「茶の間ウケを度外視した『出場者のためのコメント』で本当に後輩に優しい」「昨今のお笑いコンテストに革命を起こしたかもね」「芸人の為の審査本気度伝わる。芸人へのリスペクトが凄い」「32歳で粗品の貫禄ほんまえぐいな」など、反響を呼んでいる。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本