京都駅直結「光の茶室」出現「知る人ぞ知る…」から新名所に変貌?

14時間前

季節によって演出が変わる光の茶室「貴和」

(写真8枚)

「京都駅ビル」(京都市下京区)7階・東広場に3月10日、飲食店「NIWA(にわ)」がオープンする。店内には、デジタルアートに包まれる光の茶室が登場。京都らしい伝統や食、アートを楽しめる駅直結の新名所になりそうだ。

■東広場に新たなアート&飲食店が登場

同駅ビルの高層階に位置し、くつろぎの穴場スポットだった東広場。今後はより多くの国内外の利用者が京らしさを体感できるよう、人々が集う「庭プロジェクト」としてリニューアルする。同企画を手がけるのはクリエイティブカンパニー「ネイキッド」(本社:東京都渋谷区)。広場には京の景勝を表現したパブリックアートが設置される(2026年3月に完成予定)。

茶室横には、ドリンクなどを置くと水の波紋や花びらが現れるデジタルアートのテーブルも

それに先駆け、夜11時まで京都らしいフードやドリンクを楽しめる飲食店「NIWA(にわ)」が開業。看板メニューは、華やかなおせち料理のような「おつまみ8種セット」(3000円)で、肉がメインでビールに合う「金」、魚がメインで日本酒に合う「銀」に加え、海外客から需要の高いヴィーガン向き「禅」の3種から選択できるラインアップに。

「おつまみ8種セット」(3000円)、写真は日本酒におすすめの「銀」。さより巻きや鰆西京焼きとキノコのマリネなどが入る

ほかにも、京漬物・すぐき入りのご飯を油揚げで包んだ「NIWA自家製おいなりサンド」(800円)、「裏千家」業躰(ぎょうてい)の奈良宗久氏が監修した抹茶の奥深さが魅力の「本日の高級抹茶ラテ」(700円)といったこだわりの京素材を気軽に味わえるメニューが揃い、テイクアウトして目の前の広場で楽しむのもおすすめだ。

京都の老舗和菓子店が手がける「プチおはぎ」(700円・写真中央)
(左より)「京都産無添加ソーセージ使用 NIWA自家製ホットドッグ」(1200円)、「NIWA自家製おいなりサンド」(800円)

■伝統✕テクノロジーの「茶室」なアート空間

なかでも、店内に備えられた光の茶室「貴和(きわ)」は、伝統とテクノロジーを融合させた注目スポット。竹のアートに囲まれた幻想的な空間に、鴨川の水の流れや季節の花々を表現したデジタルアートが投影され、奥にはユニークな犬のオブジェが鎮座する日本庭園も。「高級抹茶(薄茶)和菓子セット」(3000円)を注文すれば、この茶室で特別な一服を堪能できる。

いけばな草月流家元・勅使河原茜氏による竹のアートが目をひく光の茶室「貴和」(c)naked inc.  茶室の奥には「植治」次期十二代・小川勝章氏による庭園も。奥の石灯籠と手前の犬オブジェなどで「京」「都」を表現

3月3日の内覧会では、茶室について「ネイキッド」の村松亮太郎代表が「お点前の所作をセンサーで拾い、その動きを元にこの周りの映像が描かれています。そしてその光の映像と空間が全部融合する形で作品が完成する、かなり特殊なアート空間」と説明。茶室横には蹲(つくばい)に見立てたテーブルもあり、ドリンクなどを置くと水の波紋や花びらが現れる、デジタルアートの映える仕掛けも楽しい。

東広場に3/10オープンする飲食店「NIWA」

また、「NIWA 庭」テープカットセレモニーでは、「京都駅ビル開発」若菜真丈社長が「この広場は『知る人ぞ知る』空間という印象がありましたが、今後は京都の玄関口として、変化・進化し続ける場所になれば」と呼びかけた。

「NIWA」テープカットセレモニーでは、「ネイキッド」の村松亮太郎代表(中央)らが、「庭プロジェクト」の抱負を述べた(3月3日・京都市内) (c)naked inc.

「NIWA」の場所は「京都駅ビル」東ゾーン7階・東広場内、営業は昼11時~夜11時(LOは夜10時30分)。

取材・文・写真/塩屋薫

「NIWA」

2025年3月10日(月)オープン
場所:京都市下京区烏丸通り塩小路下る東塩小路町901 京都駅ビル7階 東広場
営業:11:00~23:00(LO.22:30)

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