ベテラン・辻本茂雄、現在の新喜劇に言及「僕らはそんな優しさを…」

2025.3.19 07:15

還暦記念公演をおこなう辻本茂雄(3月18日・大阪市内)

(写真3枚)

「吉本新喜劇」のレジェンド・辻本茂雄が還暦を迎えたことを記念し、各地で公演が実施される。それに際し「吉本大阪本社」(大阪市中央区)にて実施された会見で、辻本が「現在の新喜劇」について語った。

■ 「内場(勝則)さんとはアドリブで絡んでいける」

長年にわたって新喜劇の座長をつとめ、2019年に勇退した後も精力的に活動をおこなっている辻本。3月18日におこなわれた取材会で最近の新喜劇に対する見解を訊かれると、「個の力で頑張っているのが須知くん(すっちー)。芝居の流れや昔の芝居を大切にしながらやってるのが(酒井)藍ちゃん。一番座員の使い方が上手いなと思うのは藍ちゃんですかね」と分析。

全国ツアーやなんばグランド花月での公演への意気込みを語
全国ツアーやなんばグランド花月での公演への意気込みを語る

「たとえば僕と内場(勝則)さんが出るとなると、ほかの座長は使いにくいとかあると思うんです。でも藍ちゃんは僕ら2人を主役にしたりする。内場さんとやったらネタも一切合わさなくてもアドリブで絡んでいけるので、上手いこと使うなあってすごく感じましたね」と、酒井のキャスティングに感心した様子。

また2022年に新喜劇のGM(ゼネラルマネージャー)に就任して以来、新たなイベントや公演の開催に取り組んできた間寛平に対しては、「やっぱりかなりの座員がいるので、今までチャンスをもらってなかった者もおったと思うんです。そこに日の目を見させてくれたっていうのが、すごく大切なことだと思います。僕らはそんな優しさをもらったことがないので…」とコメント。

還暦記念公演をおこなう辻本茂雄(3月18日・大阪市内)
還暦記念公演のポスターへのこだわりを語り、「かなりインパクトがあると思います」と辻本

さらに「あんな天才はいないですよ。一言を言う、ニュアンスだけでも大爆笑を取れるんですから。『なんで?』って言葉だけでも爆笑を取れる」と、プレイヤーとしての寛平GMも絶賛していた。

取材・文・写真/つちだ四郎

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