元花組トップ・柚香光、男性役15年からの「か弱き役」に苦労?

2025.3.22 07:00

元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光(3月21日・大阪市内)

(写真3枚)

今年で結成45周年を迎えた、関西発のエンターテインメント劇団「劇団☆新感線」。最新作『紅鬼物語』には、元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光と、舞台『刀剣乱舞』の三日月宗近役などで知られる鈴木拡樹がゲストで出演する。3月21日に柚香と鈴木、そして新感線座長で演出・いのうえひでのりの会見が大阪市内おこなわれた。

■ 守られる立場なのに「立ち方が凜々しい」と(柚香)

今回は「いのうえ歌舞伎【 譚 (たん) 】Retrospective」と銘打って、日本の民話をイメージしたダークファンタジーな物語を上演。鬼でありながらも人間を愛し、娘とともに行方不明となった紅子(柚香)と、紅子を探して鬼との戦いに身を投じていく夫・源蒼(鈴木)を中心に、「いつもの少年漫画的な新感線とは違う、怖くて生々しい世界」(いのうえ談)を展開していく。

これが退団後初の舞台となる柚香は、紅子について「鬼でありながら、蒼との愛を貫けるのか葛藤しています。今回鬼を演じさせてもらうのが、すごく嬉しくて(笑)。なぜここまで鬼がしたいのか、紅子という役を作っていくなかでわかっていくのでは」と抱負を語る。その一方、15年間も男性役を演じて身についた所作が「か弱い女性」の紅子とズレが生じていることに苦労しているとか。

「脇の下に卵1個分の空間を作るようにして、シルエットを作るということをずっとしていましたので、今はその卵を潰して脇を締めて、足も楚々と閉じて、紅子の所作を浸透させようとしています」と課題を語りつつ、「立ち回りの場面の稽古のときに、守られる立場なのに『立ち方が凜々しい。自分で戦い出しそうだ』と言われてしまいました(笑)。その辺りも、役として生きるということができるようにしたいです」と気合を見せた。

■ 「所作がすごくきれいで、完ぺき」(鈴木)

この柚香の言葉を聞いた鈴木は「『(芝居では)守る方で、守られたことが本当になくて・・・』と言われてましたが、稽古場での所作がすごくきれいで、完ぺきと思ってました」と柚香のたたずまいを称賛しつつ「蒼はマイペースなところがあるけど、紅子に対する思いはすごく深くて、その愛情を描くところに焦点がある役。おどろおどろしいなかにも、新感線ならではのちょっとした笑いもあるので、ファンの方にも喜んでもらえると思います」と自信を語る。

またいのうえは、鬼がテーマの本作について「(脚本の)青木豪君は数年前に鬼の話を考えていたけど、その頃は『鬼滅の刃』のブームに乗っかってると思われそうで寝かしてたそうです(笑)。柚香さんも拡樹も、バカが付くぐらい真面目でまっすぐなので、そこがいい方向に転がれば、なかなかイケる話になるのでは」と期待したうえで「女性が真ん中でしっかり描かれる芝居は、新感線ではめずらしい。あまり見られないタイプのお芝居になると思います」と宣言した。

ほかの出演は早乙女友貴、喜屋武豊、一ノ瀬颯、樋口日奈など。大阪公演は5月13日~6月1日に「SkyシアターMBS」(大阪市北区)にて。チケットは一般1万5800円、ヤングチケット(22歳以下)2200円で、4月13日から発売開始。6〜7月には東京でも公演あり。

取材・文・写真/吉永美和子

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