2025年版・梅田ダンジョン…攻略のカギは10本の「橋」!?

9時間前

梅田ダンジョンは10本のデッキで攻略できる!?

(写真20枚)

「グラングリーン大阪」「イノゲート大阪(バルチカ03)」「KITTE大阪」「うめきたグリーンプレイス」・・・。近年、大阪・梅田では大規模な開発が進み、街の風景に大きな変化が生まれている。街が盛り上がることはすばらしい、だが悩ましいのは街がどんどん複雑化していること。

梅田といえばいくつもの駅や施設が交差し、迷路と化した地下エリア「梅田ダンジョン」で知られる。ただでさえ「日本で一番複雑では」と噂されるほどの難解さを誇るエリアが、近年の開発によってよりパワーアップしてしまった。かくいう筆者も道を聞かれた際に「どう説明したらいいんやろ・・・」と詰まってしまうことが何度かあった。

しかし生まれ変わった梅田の街に何度も足を運ぶうち、駅やビルを繋ぐ「歩行者デッキ」の存在に気付いた。地下に張り巡らされた「梅田ダンジョン」とはある種真逆の存在ともいえるデッキだが、この1、2年の開発に伴い、なんと新デッキが4本も誕生したのだ(2025年4月時点)。

このデッキを利用することで新スポットはもちろん、「梅田ダンジョン」で有名な「ヨドバシ梅田」、そこからの茶屋町エリアも簡単に攻略可能なことがわかった。この記事では梅田に存在する10本のデッキについて解説していく。『大阪・関西万博』で大阪に訪れる人にも参考なればうれしい。

デッキを制する者は「梅田ダンジョン」も制する!?
デッキを制する者は「梅田ダンジョン」も制する!?

複雑すぎる梅田を繋げる10本のデッキ

(1)「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」←→「JR大阪駅」

脱・梅田ダンジョンとして大阪民待望だった「ヨドバシ梅田」に繋がる橋。開通時間は9:30〜22:00なので注意

2017年に開通、「梅田ダンジョン」の代表格「目の前にあるのにヨドバシにたどり着けない」民を救った有名なデッキ。このデッキができたことで、JR大阪駅や商業施設「ルクア大阪」との行き来が楽になった。その外周を通っていくと、茶屋町エリアにもスムーズに移動できる(ただし、デッキの開通時間が朝9時半から夜22時までなので注意!)。

「ヨドバシ梅田」の外周デッキを通ると、茶屋町エリアまでスムーズ!

(2)「グランフロント大阪」←→「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」

「グランフロント大阪」「ヨドバシ梅田」を繋ぐデッキ

(1)と同時期に作られたデッキ。これにより先述の「ヨドバシ梅田」とうめきたエリアの商業ビル「グランフロント大阪」の2階が直結したので、ショッピングのハシゴがしやすくなった。(1)と同じくデッキが無い時代は遠回りをしたり信号待ちをする必要があったルートなので、スムーズに移動できるようになりありがたい。

(3)「阪急大阪梅田駅」←→「大阪ステーションシティ(JR大阪駅やルクア大阪)」「ヨドバシ梅田」

「阪急大阪梅田駅」と「大阪ステーションシティ」を繋ぐデッキ

「阪急大阪梅田駅」と「JR大阪駅」、2つの主要駅をつなぐデッキ。(1)(2)が開通したことで、「ヨドバシ梅田」や「グランフロント大阪」などうめきたエリアへのアクセスがスムーズになった。

(4)「JR大阪駅」←→「グランフロント大阪南館」

「JR大阪駅」の中央改札から行きやすいデッキ。雨に濡れずに移動できるのがうれしい

「JR大阪駅」を含む大型複合施設「大阪ステーションシティ」と「グランフロント大阪」の南館を結ぶ連絡デッキ。移動手段として便利なのはもちろんのこと、冬季はイルミネーションで有名なエリアなので散策してみるのも楽しい。

(5)「梅田新歩道橋」(大丸梅田店・JR大阪駅・阪神梅田本店・阪急うめだ本店)

大丸梅田店・JR大阪駅・阪神梅田本店・阪急うめだ本店などを繋ぐ「梅田新歩道橋」

梅田の中心部に位置し、大阪でも歴史のある大型歩道橋。3つの百貨店と駅を繋ぐのにくわえ、ここから「大阪ステーションシティ」や「ヨドバシ梅田」、「HEP FIVE」の観覧車など梅田のランドマークを一望することができる。そのためどのあたりに目的地があるかを確認しやすく、方向音痴や梅田の地理に疎い人にとっては頼りになる存在だ。

JR大阪駅、阪急うめだ本店側から見るとこんな感じ
「JR大阪駅」「阪急うめだ本店」側から見るとこんな感じ

(6)「イノゲート大阪(バルチカ03)」←→「ルクアイーレ」

「ルクアイーレ」と「バルチカ03」を繋ぐデッキ

ここからは2024年に開業した新施設を繋ぐデッキを紹介していく。こちらはビジネスパーソンたちの新たな憩い場「バルチカ03」を擁する「イノゲート大阪」と「大阪ステーションシティ」を繋ぐデッキだ。「ルクアイーレ」と直通なので、「バルチカ03」と合わせてはしご酒も楽しめそうだ(ルクアの地下にあるのがバルチカ、イノゲート大阪の2〜5階にあるのがバルチカ03!)。

(7)「大丸梅田店」←→「KITTE大阪」

「大丸梅田店」と「KITTE大阪」を繋ぐデッキ

同じく2024年に開業した施設「KITTE大阪」と「大丸梅田店」を繋ぐデッキ。新しくできた施設なだけあり「KITTE大阪にどう行けば?」と迷う人も多いはず。その場合、(5)の梅田新歩道橋から「大丸梅田店」へのデッキが分岐しているため、「大丸梅田店」にたどり着けばあとは簡単。地下の梅田ダンジョンを通って「KITTE大阪」に向かう自信がない人にはおすすめしたいルートだ。

(5)の「梅田新歩道橋」と直通なので、阪急方面からKITTE大阪までまっすぐ!

(8)「うめきたグリーンプレイス」←→「ルクアイーレ」

このデッキを通れば、話題のうめきたエリアまですぐ!
このデッキを通れば、話題のうめきたエリアまですぐ!

「うめきたグリーンプレイス」は今年3月21日にオープンしたばかりの商業施設だが、それに伴いデッキも新たに誕生。今話題の「うめきた公園」や「グラングリーン大阪南館」と隣接している施設なので、うめきたエリアに行ってみたいという人は、ひとまず「ルクアイーレ」から「うめきたグリーンプレイス」を目指すと分かりやすい。

ルクアイーレと、うめきたグリーンプレイスやうめきた公園をつなぐデッキ

(9)「グランフロント大阪北館」←→「グラングリーン大阪北館」

「グランフロント大阪北館」の2階と、「グラングリーン大阪北館」の2階がデッキで繋がった

うめきたエリアの2施設を繋ぐ新たなデッキ。「グラングリーン大阪北館」にはコワーキングスペースやホール、文化施設「VS.」などが入った「JAM BASE」があり、展覧会や講演会に行く際には抑えておきたい。この周辺は名前が似た施設が集中しているため混乱しがちだが、「JR大阪駅」→「グランフロント大阪南館」→「グランフロント大阪北館」→「グラングリーン大阪北館」とデッキルートでアクセスできるので便利。

信号もなく、雨にも濡れないルート

(10)「イノゲート大阪」←→「グラングリーン大阪南館」

「イノゲート大阪(バルチカ03)」2階と、グラングリーン大阪南館が繋がっている
「イノゲート大阪(バルチカ03)」2階と、グラングリーン大阪南館が繋がっている

そしてラストが、4月11日に開通したばかりの最新デッキだ。こちらは「グラングリーン大阪南館」と「イノゲート大阪(バルチカ03)」という新スポットを繋いでいる。10本目のデッキが誕生したことで、「JR大阪駅」「グラングリーン大阪」「ルクア大阪」「イノゲート大阪」「うめきたグリーンプレイス」など複数のスポットに楽々アクセスできるようになった。

「バルチカ03」の2階にあるおにぎり専門店「発酵まんま」の横を突っ切ると…
「イノゲート大阪(バルチカ03)」2階と、グラングリーン大阪南館が繋がっている

2025年4月時点、筆者が実際にチェックした限りでは梅田エリアのデッキは計10本(見落としがある場合は教えてほしい)だった。デッキを使えばうめきたエリアの施設にはすべてアクセスできるので、これを機に一気に新エリアを攻略することもできそう。また、以前から存在するデッキと組み合わせることで、「阪急大阪梅田駅」側の茶屋町エリアから「JR大阪駅」側のうめきたエリアまで、地下や横断歩道を使わずにアクセスできるようになったのは大きな変化だろう。

デッキを制する者は「梅田ダンジョン」も制する!?
デッキを制する者は「梅田ダンジョン」も制する!?

筆者自身も方向音痴なのだが、デッキを使うようになってから余計な遠回りをせずに目的地へと向かえるようになった。個人的には、現在地が分からなくなった場合は一旦「新梅田歩道橋」か「大阪ステーションシティ(JR大阪駅)」を目指し、そこからデッキを探すという方法を重宝している。まだまだ開発が進んでいる梅田エリア、苦手意識がある人にこそ「デッキ」をおすすめしたい。

文/つちだ四郎  写真・図/Lmaga.jp編集部

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