伊藤万理華「逆にいいんじゃないか」…大阪公演への特別な思い明かす

2025.4.9 20:00

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する伊藤万理華(2025年3月・大阪市内)

(写真5枚)

伊藤万理華&井之脇海という、演技力の高さで注目される2人が、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠作・演出の舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演。その会見が大阪市内でおこなわれ、伊藤が「歌あり笑いあり」の宇宙SFコメディになるという今回の舞台について語った。

■ コメディも歌も…「私にはすべてが挑戦」

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する左から伊藤万理華、井之脇海(2025年3月・大阪市内)

SFを得意とする上田らしく、本作の舞台は宇宙船のなか。航海士のキリト(井之脇)と副航海士のユーリ(伊藤)の乗る宇宙船に、宇宙ならではのトラブルが二重三重にも巻き起こる様を描いていくという。伊藤は、上田脚本のドラマ『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ/2023年)にも出演しており、舞台作品にも出演したいと願っていたという。

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する左から伊藤万理華、井之脇海(2025年3月・大阪市内)

「上田さんの作品は、日常のなかにSFがまぎれてるみたいな・・・日常に寄り添っているのに、一歩踏み出すと時空の超越などでどこかに行っちゃうというのを、ユーモアと温かい雰囲気で作られているという印象です」と魅力を語り「プラネタリウムに行ったりとかでなるべく星にくわしくなって、難しい宇宙用語を把握したうえで届けたいと思ってます」と役作りの一端を明かした。

伊藤が演じるユーリは、いろんなトラブルの処理を押し付けられるという巻き込まれキャラ。「ユーリの心の声をリズムに乗せてささやいたりしますが、(作品解説に)『スペースオペラ』って書かれていることに非常に圧が(笑)。でもそこはがんばりますし、注目して欲しい」と見どころをアピール。

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する伊藤万理華(2025年3月・大阪市内)

続けて、「出演者の皆さんが多種多様で、周りの勢いがすごいので、リアルであたふたしちゃって『どこをどうしたらいいんだ?』と。でもそのリアルなとまどいが今回のキャラクターとそっくりなので、逆にいいんじゃないかと思います」と前向きな言葉も。

生まれが大阪の伊藤は、「地方公演のなかでも、『帰ってきたなあ』という気持ちになって、大阪はすごく思い入れがあります。関西の方はリアクションがいいので、皆さんの反応で舞台の空気が変わるという体験をしたいです」といい、「今回はコメディも歌も、私にはすべてが挑戦。個性豊かな皆さんに引っ張られたユーリの成長を、大阪のみなさんには温かく観ていただけると思います」と期待を語った。

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する左から伊藤万理華、井之脇海(2025年3月・大阪市内)

伊藤と井之脇の他には、シシド・カフカ、男性ブランコ(浦井のりひろ・平井まさあき)、かもめんたる(槙尾ユウスケ・岩崎う大)などが出演。5月の東京公演、6月の高知公演を経て、大阪公演は6月6日~8日に「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて。チケットは一般9800円、25歳以下4800円で、現在発売中。

取材・文・写真/吉永美和子

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