井之脇海、共演俳優が「芸人超え」のインパクト?「唯一無二の…」

2025.4.9 20:30

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する左から伊藤万理華、井之脇海(2025年3月・大阪市内)

(写真4枚)

京都の劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠が書き下ろす、SFアクション音楽コメディの舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』。出演者の伊藤万理華と井之脇海が大阪市内で会見をおこない、稽古が始まったばかりの舞台の様子も語られた。そのなかで井之脇は、ダークホースの出演者がいたことを明かした。

ユーリ(伊藤)やキリト(井之脇)らが乗る宇宙船のなかで、さまざまなトラブルが巻き起こる様を描くワンシチュエーション・コメディ。タイトルから某SF映画の名作の面影がチラチラするが、井之脇も「僕は映画オタクなので、上田さんが作品の中身を説明したときに、その7~8割がわかりました(笑)。僕は宇宙ガチ勢の航海士という設定なので、芝居でその熱を表現して、周りの人を巻き込んでいけたらと思います」と抱負を語る。

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する井之脇海(2025年3月・大阪市内)

コメディの舞台は初となるが「ドタバタがつづく、上田さんの真骨頂だと改めて思う作品。純粋に笑ってもらえる、日頃の嫌なことをちょっと忘れてもらえる作品になる予感がします」とやり甲斐を感じているよう。

上田独特の、エチュード(即興芝居)で作品世界を固めていくという稽古も「人がしゃべってないときの心や体の動きを体験できるので、『待ち』と言われる芝居がすごく豊かになるし、舞台上の時間が密に詰まっていくんだと思いました」という発見を語った。

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する左から伊藤万理華、井之脇海(2025年3月・大阪市内)

共演者には男性ブランコ(浦井のりひろ・平井まさあき)、かもめんたる(槙尾ユウスケ・岩崎う大)とコント名人の芸人が多く、井之脇も笑いの面で刺激を受けているというが、彼らを上回るインパクトを持つ共演者がいるとか。

「野口かおるさんが、唯一無二のおもしろさですね。息切れをしているだけでもおもしろくて、本当にダークホースでした」と井之脇が打ち明けると、伊藤も「思い出しても笑っちゃいますね。ブレーキがない感じです」と共感。

さらに井之脇は「密室に大勢が閉じこめられて、どこかに旅をするような感覚になるという意味で、宇宙船と劇場は似ている場所。(芝居を)観るというより、一緒になって舞台を感じてもらえたら嬉しいなあと思います」と期待を込めていた。

舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』に出演する左から伊藤万理華、井之脇海(2025年3月・大阪市内)

ほかにはシシド・カフカ、石田剛太、中川晴樹、金丸慎太郎が出演。5月の東京公演、6月の高知公演を経て、大阪公演は6月6日~8日に「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて。チケットは一般9,800円、25歳以下4,800円で、現在発売中。

取材・文・写真/吉永美和子

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