カイジ作者・福本伸行が大阪に、展覧会に自信「迫力を感じられると」

19時間前

「逆境回顧録 大カイジ展」の会場に登場した福本伸行

(写真5枚)

『週刊ヤングマガジン』で連載され、単行本のシリーズ累計発行部数は3000万部を超える、ギャンブル漫画の金字塔「カイジ」シリーズ。大阪での展覧会『逆境回顧録 大カイジ展』の開幕を前に4月4日、作者の福本伸行が会場の「大阪南港ATCギャラリー」(大阪市住之江区)に登場した。

■ 「人間同士の駆け引きや感情を描きたかった」

「カイジ」の世界観を体感できる同展。福本は、「いろんなところから阿鼻叫喚の声が聞こえたり、原画も飾られていたり。『沼』や『橋』などいろいろ再現されていて、『カイジ』の世界を全身で楽しめるのが良いところだと思います。大阪のみなさん、ぜひ来てください」と挨拶。見どころとして「初めて原画を見る人は迫力を感じられるんじゃないかなと思います」とアピールした。

「逆境回顧録 大カイジ展」の会場に登場した福本伸行

また『カイジ』がスタートした際のきっかけとして、「すでに『アカギ』なんかを描いていたので、『週刊ヤングマガジン』から依頼があった時点で、ギャンブル漫画一本。最初は前後編で描く予定が、『限定ジャンケン』のアイデアが出たら、とてもそれでは収まらない、ということでちゃんとした連載になった」とコメント。

「まず船でギャンブルすることがおもしろいと思いました。船でギャンブルをしたら、どんなに恐ろしいことや理不尽なことがあっても逃げられない。それと、借金なんかで苦しんでいる人生の『負け組』の人たちが闘って、なんとかするという方が必死じゃないですか。あとは、単純なゲームで、その中で人間同士の駆け引きや感情を描きたかった」と思いを語った。

「利根川」が待ち受ける入り口から「カイジ」の世界がスタート

「カイジ」の魅力として、「それぞれいろんな悪いキャラクターがいますが、それぞれの『悪』の部分を描き分けることが楽しい。同じ悪でもいろんな悪がいると思うので」とこだわりを披露。「カイジ」の名前の由来については、「いかにもサッカーやってて上手そうなかっこいい名前でなく、ダサい名前にしたかった。それと『時代を開く』という意味も込めた」と秘話を語った。

向き合うカイジと一条。原作のバチバチとした雰囲気を間近で
『逆境回顧録 大カイジ展』ビールジョッキ(2750円)

『逆境回顧録 大カイジ展』は4月5日〜5月11日(無休)、「大阪南港ATCギャラリー」にて開催。時間は平日が13時〜18時、土日祝は10時〜18時。料金は一般2000円ほか多数あり。

取材・文・写真/上地智

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