豪快キャプテン「上方漫才大賞」で新人賞、バッテリィズら抑え快挙

2025.4.12 21:20

『第60回上方漫才大賞』新人賞を受賞した豪快キャプテン(左からべーやん、山下ギャンブルゴリラ)(4月12日・大阪市内)

(写真6枚)

1966年にスタートした『第60回上方漫才大賞』(カンテレ)が4月12日、「オリックス劇場」(大阪市西区)でおこなわれ、豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)が『M-1』ファイナリストらを抑え、新人賞を受賞した。

これまで夢路いとし・喜味こいしや横山やすし・西川きよしを筆頭に、レジェンド級の漫才師が受賞してきた上方漫才大賞。なかでも新人賞と奨励賞は、事前に選出された候補者たちが会場で漫才バトルをおこない、審査を経て決定する。

『第60回上方漫才大賞』新人賞受賞の瞬間、喜ぶ2人(4月12日・大阪市内)

今年の新人賞には、昨年の『M-1』で準優勝したバッテリィズをはじめ、同じく『M-1』でファイナリストのジョックロック、先日おこなわれた『ytv漫才新人賞決定戦』で優勝したフースーヤなど、今めざましい活躍を見せる7組がノミネートされた。

そんななか、「おでん」のネタを披露した豪快キャプテン。「おでんの好きな具材は…」というべーやんの発言を皮切りに圧巻の喋くり漫才を披露し、92点という高得点で新人賞を獲得した。受賞の瞬間、2人は「僕らみたいなもんは賞は獲れないと思ってました!」「全然人気もないのに…」と謙虚な姿勢で喜びを噛みしめていた。

『第60回上方漫才大賞』新人賞を受賞した豪快キャプテン(左からべーやん、山下ギャンブルゴリラ)(4月12日・大阪市内)

その後におこなわれた会見でも、「正直、バッテリィズもおるしなって思ってたんで、『無』でした」(山下)、「涙が出るんかなって思ってたんですけど、びっくりしちゃって鳥肌が止まらなかったです」(べーやん)とやはり信じられない様子だった。

会場を沸かせた「おでん」のネタは、現在実施中の全国ツアーで1か月ほど前に生まれたばかりの新しいネタだという。山下は「明日いよいよツアーやのにまったくネタがないぞということで。そのとき喫煙所にいて、例えば炎のタキノがいたんですよ。何かないかな?って言ったらタキノが『おでんどうですか?』って言ってきて」と、意外な人物がきっかけであることを明かした。

豪快キャプテン、『第60回上方漫才大賞』新人賞を受賞後の会見にて(4月12日・大阪市内)

『M-1』では2年連続準決勝進出を果たし、昨今は好成績を残している2人だが、これまで賞レースの実績はなかった。べーやんはNSC(よしもとの養成所)の36期、山下は35期と、新人賞で競ったバッテリィズやジョックロックの福本ユウショウ、奨励賞にノミネートされたダブルヒガシやカベポスターと同期という間柄。

華々しい活躍を見せる同期たちに対し、「僕たちもこれを期にまた漫才で何か、賞とか。それこそM-1で頑張りたいと思います」と力強く話した。

取材・文/つちだ四郎

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