移転控えた梅田ロフト、「引越イベント」に熱烈ファン集う

2025.4.23 08:00

事前に募集した「引越人」が主役のイベント『梅←茶五+三次』(大阪市内・4月18日)

(写真7枚)

茶屋町エリアのランドマーク「梅田ロフト」(大阪市北区茶屋町)が4月30日をもって閉店し、百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区梅田)内に移転する。同店ファンへの感謝の気持ちを込め、4月18日に引越イベントがおこなわれた。

■ 35年間、茶屋町で愛された「梅田ロフト」

1990年4月19日、関西のフラッグシップ店としてオープンした「梅田ロフト」。今でこそカルチャーが集まる場所として知られる茶屋町エリアだが、当時は同店が先駆けだったという。東京・渋谷で若者から支持される「ロフト」の2店舗目が誕生するということで注目度も高く、「オープン初日は界隈が黄色のショッパーを持った人々で染まった」という逸話まで残っているとか。

4月30日をもって閉店し、移転オープンする予定の梅田ロフト(大阪市内・4月18日)
4月30日をもって閉店し、移転オープンする予定の梅田ロフト(大阪市内・4月18日)

35年にわたって愛されてきただけにファンからは嘆きの声も相次いでいたが、5月21日より「阪神梅田本店」の6階に移転オープンすることが発表された。移転に伴い現店舗では『梅田ロフト引越プロジェクト』と題し、引越セールや過去のイベントポスターやプロモーショングッズ、非売品アイテムなどの展示をおこなっている。

店内も特別仕様に(大阪市内・4月18日)

■「梅田ロフト」の熱烈ファンが「引越人」に!?

そして現店舗の閉店が迫った18日には、事前に募った6名の梅田ロフトファンが「引越人」として移転の準備を手伝うイベント『梅←茶五+三次(うめちゃごぷらすさんつぎ)』がおこなわれた。ロフト全体でもこういった移転イベントをおこなうのは珍しく、閉店の一報を受け大きな反響があったことから実施に踏み切ったという。

移転に合わせて作られた特製ユニフォーム(大阪市内・4月18日)
移転に合わせて作られた特製ユニフォーム(大阪市内・4月18日)

引越人には短期間の募集期間にも関わらず、多くのファンによる応募があったとか。そんな背景があるだけに、茶屋町エリアに長年住み、同店が「ご近所さん」だという人や、「テアトル梅田(現在は閉館)」や「梅田芸術劇場」とともに同店に通い青春時代を過ごしたという人など、いずれも思い入れの強い面々が揃った。

梅田ロフトへの思い入れを語る引越人たち(大阪市内・4月18日)

さらに普段は公開していない同店のバックヤードや屋上を巡るツアーもおこなわれ、スタッフと引越人たちによるディープな「梅田ロフトトーク」が飛び交う空間となった。

『梅←茶五+三次(うめちゃごぷらすさんつぎ)』ではバックヤードツアーもおこなわれ、普段は公開されない屋上にも(大阪市内・4月18日)

イベント終盤には引越人たちに新店舗のプレオープン招待パスが贈られ、現店舗との別れを惜しみつつも新たな店舗に期待を寄せる様子が見られた。

いずれも梅田ロフトや茶屋町を愛するファンが集まった(大阪市内・4月18日)

移転後の「梅田ロフト」(営業時間10〜20時)は5月21日よりオープン。続報は同店の公式サイトやSNSをチェック。

取材・文・写真/つちだ四郎

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