大阪に意外と少ない? 3人以上宿泊可能な「家族向けホテル」新登場

9時間前

「なにわの路地裏」がテーマのホテル「&Here OSAKA NAMBA」が大阪・難波に開業

(写真12枚)

連日観光客で賑わう大阪・難波エリア。しかし、4人部屋など、ファミリー層向けのホテルは意外と少ない。そんななか4月24日、大人数での長期滞在向きホテル「&Here(アンドヒア)OSAKA NAMBA」(大阪市中央区)が同エリアにオープンした。

■ 難波に集中…直径1km以内に「4つのホテル」

「&Here OSAKA NAMBA」より、囲炉裏のようなダウンリビングがある「エグゼクティブスイート」(6名まで)

訪日観光客数が過去最多となった2024年度、さらに今春からの万博開催に伴い、ホテルの開業ラッシュが続く大阪。同ホテル運営「日鉄興和不動産」(本社:東京都港区)によれば、訪日客の半数が3名以上のグループで、4日以上の滞在が8割を占めるが、主要都市での3名以上に適した客室は全体の約4%に留まるという。そんなニーズに応えるべく「&Here」が昨年、東京・上野に開業した。

「&Here OSAKA NAMBA」より、「レセプション棟」から「ゲスト棟」をつなぐ通り庭は長屋風の雰囲気

「&Here OSAKA NAMBA」は2号店となる。同社では、今回のホテルを含め、2030年までに近隣の道頓堀や日本橋など、直径約1km以内に合計4軒のホテルを開業予定だ。同ホテルのメインターゲット層は国内外の家族連れ・グループのため、ビジネスの印象が強いキタ(大阪駅・梅田エリア)よりも、観光・エンタメのレジャーで訪れる人が多いミナミ(難波エリア)に特化したという。

「&Here OSAKA NAMBA」より、飲食OKな屋上テラス。17時以降は壁に映すスクリーンでパブリックビューイングを実施する日も

「南海なんば駅」近くの関西1号店は「なんさん通り」に面し、「なんばパークス」や「なんばグランド花月」など、観光施設が多い立地。昔ながらの長屋のように細長い通り庭で結ばれた2棟から成り、受付専用「レセプション棟」の先が「ゲスト棟」。1階の飲料・軽食販売の「NAMbar」では、宿泊者が京都「小川珈琲」のコーヒーを無料で楽しめ、屋上テラスでは、夕方から夜景を眺めながらのスポーツ観戦などパブリックビューイングが実施される日も。

1階のバーでは、自販機でドリンク&スナックを購入でき、無料のコーヒーを提供

■ ファミリー客室は約4万円〜、長期滞在を視野に

「&Here OSAKA NAMBA」より、「デラックススイート」(6名まで)の座敷風フロアリビング

全89室の客室は滞在に合わせて選べる9タイプ。大阪の街・看板から着想を得たという、えんじ色「えん」と薄紫色「りら」のテーマカラーを使い、部屋毎ごとに異なるコンセプトに。メインとなる4名まで宿泊可能な「ファミリー」客室(38平方米・約4万円)は4タイプで、子供に人気の2段ベッド部屋が多数。ミニキッチンで自炊ができたり、縁側風ベンチソファ、掘りごたつのようなテーブルなど「我が家」気分になれる工夫が盛りだくさんだ。

さらにリラックス空間を楽しみたいなら、2タイプ(各1室)の6名まで宿泊可能な「スイート」(76平方米~・約10万円)も。「エグゼクティブ」には囲炉裏のように食卓を囲めるダウンリビングや個室、「通天閣」を望める「デラックス」には靴を脱いでくつろげる座敷風フロアリビングを完備。長期滞在を前提に、キッチン、洗濯機付き、風呂・トイレ・洗面台の水回り独立式で快適な居住性を重視したそう。

「&Here OSAKA NAMBA」より、「エグゼクティブスイート」のキッチン、冷蔵庫・レンジ付き

そのほか、ビジネス利用や1~2名向き「ツイン」(約2万円台~)が3タイプ揃う。

現段階の予約の9割は海外客といい、大阪の魅力を存分に伝えるべく、ホテル従業員の8割は海外スタッフで対応。開業時は日本・台湾・インドネシア・ネパール・キルギス・メキシコの出身者が揃い、「案内人」として胸元には出身地と「ショッピング」など得意分野が記されたバッチを付けているので、気軽に話しかけてほしいという。1階Barの周辺MAPには、スタッフおすすめ店などのカードが貼られ、QRコードで情報が分かるサービスも展開していく。

「&Here OSAKA NAMBA」より、「案内人」としてアドバイスをしてくれるスタッフは6の国・地域出身者が揃う。胸元の出身地&得意分野のバッチに注目を

取材・文・写真/塩屋薫

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