べらぼう新章へ…横浜流星、蔦重とは「背中を押し合っている」

12時間前

主人公・蔦屋重三郎を演じる横浜流星 (C)NHK

(写真2枚)

現在放送中の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK)。5月4日放送予定の第17回より、蔦重が板元として本格的に始動する新章がいよいよスタートする。それにあたり、主人公・蔦屋重三郎を演じる横浜流星がコメントを寄せた。

■ 駆け引きが上手くなった蔦重、演じるうえで意識していること

──第17回からの成長した蔦重の変化とは?

彼の明るさや、人を楽しませようと思う根本の部分は変わっていないです。ただ、蔦重は人と関わって、たくさんの失敗を重ねるなかでさまざまなものを全て吸収して、駆け引きや会話が上手くなっています。演じるうえでも、重心を下げて声も低くするということなどは意識しています。

これから彼の夢や目標は大きくなっていきますが、少年期と同じように失敗して、それでもへこたれずに前に進んでいくのが蔦重らしさだと思うので、そこは変わらないと思います。

──作品に対する周囲からの反応はどう受け止めていますか?

ふだん大河ドラマを見ていない方から「見てるよ」と連絡が来るのが一番うれしいです。NHKの作品に初めて出させていただいた自分の使命が一つ叶えられたのではないかと思います。今も収録はハードですが、楽しんでくださる方々がいるから、そのみなさんにしっかりこの作品を届けたいという、その一心でいます。

──ここまで「蔦重を生きてきた」心境を教えてください。

たまに自分自身とリンクするときはあります。蔦重も力をつけてきて、叶えられる望みと叶えられない望みがあるという壁にぶつかっています。自分もたくさんの方々に知ってもらえるようになって、でもできることとできないことがあるし、そういうときに蔦重だったらどうするんだろうとか、自分だったらこうするけどとか、お互い背中を押し合っているという気持ちでもいます。

──第17回以降の注目ポイントを教えてください。

商いの話がより本格的になって、会話劇が中心になります。会話劇には技術がいるのでしっかりと高めて、そこをみなさんに楽しんでいただけるように今から心がけています。

また、この時代は景気がよくなかったので、今の時代と重なる部分もあるんです。蔦重はそれでも明るく、世を元気にしようとしているので、見てくださる方々に寄り添いつつ、蔦重を見ていると明日が来るのが楽しみだなと思ってもらえるように、いまも蔦重を生きています。

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第17回より。(C)NHK
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第17回より。城下町を視察する老中・田沼意次(写真中央、渡辺謙)と側近・三浦庄司(写真右、原田泰造)(C)NHK

■ 第17回「乱れ咲き往来の桜」あらすじ

蔦重(横浜流星)は青本など10冊もの新作を一挙に刊行し、耕書堂の認知度は急上昇する。そんななか、うつせみ(小野花梨)と足抜けした新之助(井之脇海)と再会し、話の中で、子供が読み書きを覚えるための往来物と呼ばれる手習い本に目を付ける。

一方、意次(渡辺謙)は、相良城が落成し、視察のため三浦(原田泰造)と共にお国入りする。繁栄する城下町を見て、ある考えを思いつく。

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