べらぼう第18回は波乱の展開!? 特番で出演者たちが明かす

8時間前

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第16回より。「耕書堂」の店先で呼び込みをする重三郎(横浜流星)(C)NHK

(写真3枚)

横浜流星主演で、数多くの浮世絵や小説を世に送り出したメディア王・蔦屋重三郎の、波乱万丈の生涯を描く大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)。4月27日は、これまでの物語を振りかえる特別番組『大河ドラマ べらぼう ありがた山スペシャル』を放送。撮影の裏話や出演者のインタビュー、そして気になる今後の予告に、SNSも本放送なみに盛り上がっていた。

■「全視聴者の気持ちを代弁」ウイカの司会ぶり

『べらぼう』キャストからは、朋誠堂喜三二(平沢常富)役の尾美としのり、いね役の水野美紀、次郎兵衛役の中村蒼が出演。前回の大河ドラマ『光る君へ』で清少納言を演じ、『べらぼう』の熱心なウォッチャーだというファーストサマーウイカが司会を務め、VTRで登場した平賀源内役の安田顕から、一部の演技がアドリブだったという話も引き出していた。

ウイカの司会ぶりにはSNSも「アンバサダーというよりヲタク代表の挙動」「色々言語化してくれて、マジありがとう」「ずっとTLにいるべらぼうオタクと同じこと言ってて、さすがオレたちのファッサマ様だぜ!」などの共感の声が上がり、特に最後、平賀源内にお湯を差し入れた人物の正体について「誰!?」とたずねるに至っては、「全視聴者の気持ちを代弁してくれた」「ホントに現れたらシメそう」「完全にクラスの男子を責める女子」などの笑いが。

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第10回より。次郎兵衛(中村蒼)と重三郎(横浜流星) (C)NHK
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第10回より。次郎兵衛(中村蒼)と重三郎(横浜流星) (C)NHK

■ 吉原のゆるキャラ・次郎兵衛さんに心配の声も

また蔦屋重三郎の義兄で、視聴者からのコメントで「吉原のゆるキャラ」と言われた次郎兵衛は、生態を紹介するコーナーが設けられていた。これには常日頃、激重な展開を次郎兵衛の軽さに救われている視聴者から、「ほほー。今週のダーウィンが来たは次郎兵衛特集か(違)」「生態コーナー最高! これから日曜はこれ観て元気だすわ」「次郎兵衛が出るだけでマイナスイオン放ってる」などの歓迎の声が上がっていた。

また今後の展開を振られた中村は「プライベートが(暴かれる)」と、気になる発言を! これにもSNSでは「この後ついに次郎兵衛兄さんの私生活公開!?」「次郎兵衛兄さんのプライベート! 彼女いる!?!? 兄さん! 兄さん幸せになって!」などのはしゃぐ声と同時に、「次郎兵衛のプライベート、見たいような、永遠に謎であってほしかったような」「次郎兵衛も源内みたいな終わり方したら泣くよ」などの、心配のコメントも上がっていた。

■ 難易度高すぎ!?「#尾美としのりを探せ」の裏側

とはいえ視聴者が一番盛り上がったのは、第12回で重三郎と正式に対面するまで、吉原の客として画面を通りすがり、一時は「#尾美としのりを探せ」なんてハッシュタグを付けられていた尾美の登場場面の答え合わせだ。わかりやすく顔が写ったものから、言われなければ絶対わからないような小さな映り込みまで難易度順に紹介され、SNSも改めて「本編見てるときはほとんどきづいてなかった」「使い方が贅沢すぎるw」「あんなんわかるかぁ! べらぼうめぇ!!」と一喜一憂させられていた。

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第12回より。「俄」の祭りを楽しむ平沢常富(写真中央、尾美としのり)(C)NHK

また、撮影中は余計な情報を入れないようにするため、放送を一切観ていないという尾美は、重三郎と瀬川(小芝風花)の別れの場面などの名シーンを、この日初めて観たという告白を。そのため1つ1つのシーンを、誰よりも熱心に見つめていて「見て涙が出てきた」とまでコメントしていた。

これにはSNSも「尾身さんが新鮮な反応で面白い」「あえて情報入れなかったのか、すごい自制心だ」「そうか、喜三二は喜三二の知ってる範囲だけで生きてるんだもんな」「視聴者と同じような神の視線で先を見通すのではなく、その時代を生きる人間としてその時その時を生きる、という演技か」「尾美さんのプロ意識かっこいい」などの感嘆の言葉があふれていた。

■ 第二章の予告、元子役のクセ者ぶりに期待の声

そして番組の最後には、重三郎役の横浜流星からのコメントと、第17回以降の予告動画が。重三郎がプロデュースする大物絵師・喜多川歌麿(染谷将太)、重三郎に恋する女郎・誰袖(福原遥)、そして将来の妻・てい(橋本愛)などが出てきたが、なかでもSNSが一番盛り上がったのは、松前家当主・松前道廣役のえなりかずきの登場だった。蝦夷地の開拓をめぐって、田沼意次(渡辺謙)を翻弄していく役回りとなるそうだ。

政治も遊びも派手で、晩年は謹慎を命じられたほどのトラブルメーカーを、えなりが演じるということで、SNSでは「(鶴屋喜右衛門役の)風間俊介といい、えなりかずきといい、童顔に悪い顔させるのが好きだなぁNHKは」「森下大河、極悪人の愛嬌と善人の無意識の悪意と大衆の冷徹な無関心を強調して描くので、愛嬌あるえなりかずきもめちゃくちゃ悪い奴だと思われる」などの、期待のコメントが多く見られていた。

板元として生きる理由を少しずつ積み上げた第一章が先週で終わり、来週からはいよいよ本格的な大江戸サクセスストーリーを展開するとともに、新しい恋がはじまると思われる重三郎。しかし幕府パートの方は、意次が絶対的な権力を握りつつも、数多の社会問題や謀略や悲劇が連打されていくので、これまで以上に胃が痛い話になることが予想される。まずはスペシャル番組に登場した人たちの言葉によると、再来週の第18回は重三郎パートがかなりの盛り上がりを見せるようなので、期待して待とう。

大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。5月4日の第17回「乱れ咲き往来の桜」では、女郎・うつせみ(小野花梨)と駆け落ちした小田新之助(井之脇海)が重三郎の前に現れ、新たな販路を作るきっかけとなるところが描かれる。

文/吉永美和子

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