何色だったのかわからないくらい黒ずんだ、ぬいぐるみ型のペットロボット「ファービー」をフリマサイトでみつけて救出し、驚くほどキレイに復活させたツイートが話題です。
　汚れてモケモケの状態から、新品のようにふさふさになったファービーたちのビフォーアフターに「ファービーの恩返しがある」「トイストーリー2の職人のおっさんみたいな仕事ぶりに感激」「凄い！愛を感じます」「ファービーが嬉しそうな表情になっていて、見ているこちらまで幸せな気持ちになりました。」「綺麗になって幸せそうなファービーみてほっこりしました」と優しい気持ちになる人が続出。

ファービーを生き返らせたのは、ballJP（@namamono0）さん。「もともと古着や中古雑貨が好きでメルカリで安く掘り出すことにハマっていたんですが、ある日ふとメルカリのおすすめ機能で中古のファービーが出てきたのが購入したきっかけです」と話します。

ballJPさんがファービーをキレイにした方法は、まずファービーの皮と機械部分の内臓にわけ、皮は漂白消臭洗剤「オキシクリーン」をお湯で溶いた液につけてからゆすぎます。次に柔軟剤を水で薄めた液につけて、タオルドライして影干し。「柔軟剤で仕上げるとふわふわで良い匂いになるのでおすすめです！」とのこと。乾いたら、１００均で購入したというペット用のスリッカ―ブラシでブラッシングすると、毛玉も取れてフワフワになるそう。

ファービーをきれいにする（2回目） pic.twitter.com/SgLHHurg1h

— ballJP (@namamono0) September 4, 2020

汚れていたときはなんだかしょんぼりしていたファービーたちが、きれいになったら瞳をキラキラさせて喜んでいるように見える写真に思わず、しまい込んでいるファービーやぬいぐるみをキレイにしよう！と思い立った人たちも。ツイートには３.３万リツイートと１２.８万いいねがつき、オキシクリーン（公式）（@OXICLEANJP）の担当者も「自宅に眠っているゴマフアザラシのぬいぐるみ（30年モノ）をキレイにしてあげようと思いました！気づかせていただきありがとうございます。」とコメントしました。

ちなみに、ファービーは約２０年前に発売されて一大ブームとなったアメリカ生まれのオモチャです。なでてあげると喜んだり、言葉を覚えておしゃべりしたりと成長するのが特徴。長いまつ毛のまん丸な瞳をクルクル動かすキュートな姿が現在も人気のようで、ＳＮＳには「#furby」関連のハッシュタグがたくさん存在しています。ballJPさんに聞きました。

──ファービーがもともとお好きだったんですか？

　子どもの頃ファービー全盛期世代だったんですが、当時は買ってもらえなくて…。いま見て改めて可愛いな〜と思い購入しました。柄の種類もたくさんあり、どれも可愛くて迷うのも楽しかったです！　今回拡散してもらった汚いファービーも、可愛い柄を探してるなかで見つけたものだったので…正直はじめは買うつもりなかったんですが、メルカリの検索結果で毎日見てたらつい買ってしまった感じです。

──話題になったツイートで「ファービーをきれいにする（２回目）」と言われていますが、何体キレイにしたのでしょうか？

　洗ったのは４体です！　実はいつのまにか増えて、全部で６体になってしまって…残りの２体はもともと未開封のものでキレイだったので洗ってないです。

──なんと！６体もお持ちなんですね。

　特に汚れていた２体は洗う前は何色かわからないぐらいだったので、きれいになって色柄がはっきりしたのはとっても気持ちがスッキリして嬉しかったです〜。

──６体並んでる姿が幸せそうです。一緒に旅行にいかれてましたね。

　いま妊娠中で、臨月にはいる前に最後に夫婦でゆっくりしよう〜ということで近場のホテルにお泊まりしに行きました！
　お部屋も庭の景色も良いホテルだったのでファービーを連れて行って、写真を撮ったりしてのんびり過ごしてました。

──愛情があふれています！　生まれてくるお子さんもファービーたちを見て喜びそう。オキシクリーン（公式）も反応するほど話題になりました。

　まさか公式からリアクションいただけると思わなかったのでびっくりしました！　とっても嬉しかったです！　３０年もののゴマフアザラシのぬいぐるみを大事にされてるとのことで絶対いい人だなって思いました！　これからオキシクリーンで洗う予定らしいので、とってもキレイになるだろうな〜と楽しみです。

──もう増やさないとツイートされていますが、本当に？（笑）

　もう置き場所がないし、今いるファービーで満足なので、買わないです！（笑）
　けど、もしこの先、リサイクル店で汚いファービーと出会ったら連れて帰るかもしれません。ツイートが拡散されたあと、メルカリでは保護活動が増えてるようで、出品されてもすぐお気に入りの人に買い取られてるようでありがたいです！

取材・文／太田浩子

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