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早朝から食卓に座ってごはん待ち 犬の朝食ハラスメントに「うちのおじいちゃんみたい」「嫁が起きてこんのじゃ…」と爆笑

2021年6月2日 10:00 AM

カテゴリ:動物

「朝5時から朝食を待つ犬」とつぶやき、早朝のダイニングで朝食を待機する愛犬の写真をツイッターに投稿したスシアザラシ さん(@aniriesuok)。

朝5時のダイニングキッチンで見たのは……(提供:スシアザラシさん)

夜が明けて間もないほの暗いダイニングテーブルの前で椅子に座り、飼い主さんに無言の圧をかける犬の後ろ姿に、「中に人が入ってる?」「早起きのおじいちゃん!」と、爆笑のリプライが殺到しました。

「これは‼︎ 飯ハラ!(笑)」
「うちのおじいちゃんみたい」
「嫁が起きてこんのじゃ…」
「犬型のヒト」
「精巧な着ぐるみにしか見えない」
「あと2時間待って(笑)」

朝5時前からダイニングテーブルの前で椅子に座って朝食を待機していたのは、1歳8カ月になるミックス犬(雑種)の女の子、ハクちゃん。スシアザラシさんのご主人が仕事から帰る朝4時に起き、日の出を待って5時にスシアザラシさんとお散歩。その後、6時に朝ごはんをもらうのが、ハクちゃんの日々のルーティンだそうです。

この日もハクちゃんはいつも通り、朝4時頃に起床。仕事が休みだったご主人の代わりにスシアザラシさんを起こした後、二度寝に突入しました。仕方なくリビングのソファでうとうとしていたスシアザラシさん。ふと物音に気づいて目覚めると、薄暗いダイニングの椅子で朝食を待機しているハクちゃんの姿が!

「キッチンを監視中です キリッ」(提供:スシアザラシさん)

「普段はクレートやケージの中で食事をさせているので、ダイニングテーブルでごはんを食べさせたことはないんです。この時ハクが座っていたのは夫の席なのですが、普段はこの席に座ると、”降りなさい”と言って夫が構うので、構ってほしい時や何か要求がある時は、ここに座るのが癖になってるのかもしれません。それに、この席からだとキッチンが一望できるので、食べ物をリサーチしていたのかもしれないです(笑)」(スシアザラシさん)

その後ハクちゃんはいつも通り6時に朝食をもらったそうです(提供:スシアザラシさん)

ハクちゃんはタンパク質を吸収しにくい体質であるため、飼い主さんはいつも、ハクちゃんの食事の管理やしつけには細心の注意を払っています。「焼き芋と、あんこ」が大好物なハクちゃんのため、「人間用のあんこはあげられないので、焼き芋やバナナで甘味を付けたあんこを作ってあげます」と、スシアザラシさん。

スシアザラシさん特製のハクちゃんのおやつ(提供:スシアザラシさん)

「うちの子供にもハクにも、お互いに気持ちよく過ごせるよう、ルールを守ることを教えています。我が家では、ハクに人間の食べ物は分け与えないのがルールなんですが、私たちが何か食べているのを見ると、一度は交渉や偵察に来ます。毎回諦めて去っていくんですけどね(笑)」(スシアザラシさん)

「お兄ちゃん、それハクが半分食べますよ?」(提供:スシアザラシさん)

ごはんを諦めない強い決意を感じるハクちゃんの後ろ姿に寄せられた多くのリプライに、「我が家は人間だってこんな早くからご飯食べないです」「甘えるでも、懇願するでもなく、”早よせぇや”感がすごい」と、ユーモアたっぷりに返信していたスシアザラシさんですが、ご家族にとってハクちゃんは、「我が家の宝物」なのだとか。

安心して爆睡中のハクちゃん(提供:スシアザラシさん)

「冬になると、寒いからか身体をピッタリくっつけてきたり、私の膝の上で丸くなって眠ります。12キロの子ですが、可愛すぎて羽のように軽く感じます」(スシアザラシさん)

そんなハクちゃんは、『アニマルスマイル香川』という保護団体さんから、スシアザラシさんのお家に迎えられました。今回の朝食ハラスメントの投稿が話題になったことで、なんと、同じ両親から同時に生まれた姉妹犬との縁も繋がりました。

子犬時代のハクちゃん(提供:スシアザラシさん)

「そうなんです。思ったよりも会える距離(近い距離)に住んでいたので、コロナ禍が落ち着いたらすぐにでも会いに行きたいと思っています。

保護犬と一言で言っても、色んなタイプの保護犬がいて、うちのハクは、野犬出身の中型犬雑種の子犬でした。ハクを迎えたことを身近な人に伝えると、”あなたは優しいわね”とか、”ちゃんとした血統証つきの子じゃなくていいの?”と言われたこともあります。

正直、そういう発想がなかったのですごく驚きました。我が家では慈善事業のつもりでハクを迎えたわけではないですし、犬種にもこだわりはありません。犬を家族に迎えるのなら、どんな犬種や生い立ちでも大事にするのは当たり前なのかなと思っています」(スシアザラシさん)

また、「保護犬の中には心や体に傷がある子もいますし、その子にあった環境のお家に迎えられるべきだとは思います」と、スシアザラシさんは続けます。

「それでも、ペットショップやブリーダーさんのところに行く前に、保護犬という選択肢もあって、そこにいる子達もすごく可愛いんだよっていうことを、多くの人に知って頂けたらと思っています」(スシアザラシさん)

男の子と間違えられることもあるという、美しくておてんばなハクちゃんは現在、犬のトレーニングスクールに通っています。トレーニングを受けるようになったことで、飼い主さんにとっても多くの発見があったようです。

シャンプーしたばかりなのにお顔が汚れたハクちゃん(提供:スシアザラシさん)

「ハクとのコミュニケーションが圧倒的にとりやすくなりました。お散歩でもこちらを意識してくれて、お互いに信頼関係が深まったと思います。あと、これは思わぬ副産物なのですが、今まで車酔いが激しい子だったのが、スクールに車で通い始めてからは、スクールが楽しすぎるせいか、ほとんど車酔いをしなくなりました。今は新たに一緒にドッグカフェや旅行に行ってもマナーを守って過ごせるようトレーニングを始めてもらうところです」(スシアザラシさん)

たくさん遊んでニコニコのハクちゃん(提供:スシアザラシさん)

どんな境遇で生まれ育ったとしても、飼い主さんにとっては「我が家の子がいちばん」。とはいえ、人と動物がお互いに気持ち良く暮らしていくためには、ルールやマナーを守ることも大切です。ハクちゃん、くれぐれも朝食ハラスメントはほどほどにお願いしますね。

「アニマルスマイル香川」さんでは支援やボランティアさんも募集中だそうです。

朝5時のダイニングキッチンで見たのは……(提供:スシアザラシさん)
「ふわぁ~~っ」(提供:スシアザラシさん)
朝食を待機中の犬さん(提供:スシアザラシさん)
「朝ごはんまだかなぁ〜」(提供:スシアザラシさん)

取材・文/はやかわ かな

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