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農家が考案したブロッコリーのレシピがヤバうま!再現者たちからは「1房じゃ足りません」の悲鳴

2021年7月17日 10:00 AM

カテゴリ:レシピ

石川県でブロッコリーを生産している有限会社安井ファーム(@yasuifarm)さんのちょっと変わったブロッコリーレシピがTwitterで注目を集めています。

「Q. ブロッコリーの揚げ物でオススメのレシピはありますか?」という問いに答える形で提案するのはこちら。
「めんつゆに一晩漬けたブロッコリーに片栗粉をまぶし、中温の油でカラッとするまで揚げると、スナック感覚で無限にブロッコリーをキメられるようになるのでオススメです。」

これが「ブロッコリーのめんつゆ漬け揚げ」だ(画像提供:有限会社安井ファームさん)

安井ファームの“中の人”はリプ欄で以下の補足も追加し、丁寧に説明してくれています。

「片栗粉がかかった部分はサクッと、めんつゆと片栗粉が混ざり合った部分はグニョーンとした不思議な食感が楽しめます。もちろんおつまみにもオッケーブロッコリーです!」

「今回ご紹介したレシピに用いためんつゆは『ストレートタイプ』、漬けるブロッコリーは『加熱してから』となっております」

「加熱したブロッコリーをめんつゆに浸す際、表面に油のようなものが浮いてビックリしてしまうかもしれませんが、こちらの正体は『ブルーム』と呼ばれるブロッコリーの天然由来の成分です(※食べても問題ございません)。ブロッコリー的には通常営業ですので、ご安心くださいませ」

これらを参考に実践した人たちからはテンション高めの報告が続き、リプ欄も盛り上がっています。

「大変なことが起きました。ブロッコリー、一房速攻で無くなりました」
「あまりブロッコリーが得意ではないのですが、これは美味しく食べられました!ありがとうございます」
「我が家の小学生三姉妹、元々ブロッコリー好きなのですが、このレシピにヤバイくらいにはまりました!!一瞬でブロッコリーがなくなった汗マーク1房じゃ足りません」

また、“中の人”曰く、「『加熱せず生のままめんつゆに漬けて揚げても美味しかった』『希釈タイプのめんつゆ原液で漬けると時短できた』など様々なご報告をいただいておりますので、ご紹介したレシピはあくまでも目安や一例としてとらえていただき、作り方やひと味加えるなど自由にアレンジを楽しんでいただければ幸いです」とのことで、ご家庭の好みで楽しめそうです。

ブロッコリーにしみためんつゆの水分に片栗粉をなじませます(画像提供:有限会社安井ファームさん)

このレシピが誕生したきっかけなどを“中の人”にお聞きしました。

──下味つきブロッコリーを揚げるという発想が素晴らしいです。どうやって思いついたのですか?

鶏の唐揚げを作るとき鶏肉に下味をつけるところにヒントを得まして、ブロッコリーにも応用できるのではと思って試してみた次第です。単なる思いつきが大成功しましたね。

──ブロッコリーはレンチンしてからめんつゆに漬けるとのことですが、加熱時間の目安は?

品種や大きさにより多少前後しますが、600wで2分~2分30秒を目安に加熱していただければと思います。

熱々のブロッコリーを水で冷ますとツボミが水を含んでべちゃべちゃになってしまいますが(なので冷ます時はポリ袋に入れて袋越しに流水や氷水に当ててくださいね)、こちらのレシピではこれを応用しました。加熱してすぐに冷たいめんつゆに浸すことで、ツボミにしっかりとめんつゆを含ませるというBT(ブロッコリーテクニック)です。

──なるほど! ブロッコリーの性質を知り尽くすプロならでは視点ですね。一晩漬けた後のブロッコリーの水分は取り除かず、そのまま片栗粉をまぶしても大丈夫ですか?

そこまで意識的に水分を取り除かなくとも揚がりますが、めんつゆから引き上げる際に気持ち振り払う程度の優しさ(※油へ飛び込まんとするブロッコリーたちに対する)があっても良いかと思います(笑)。

──中温の油(170〜180度)でカラッとするまで揚げるとのことですが、仕上がりを見極めるコツはありますか?

片栗粉の衣が軽く色づく程度でしょうか。茎を揚げる場合は気持ち長め、葉を揚げる場合は気持ち短めにと意識すると良いと思います。

──「熱々をめんつゆに浸して水分を含ませる」以外にも、ぜひ知ってもらいたいBT(ブロッコリーテクニック)はありますか?

クセになるBTといえばやはり茎の皮むきですね。茎を縦半分に切り、ポリ袋に入れて(耐熱皿に乗せて)600wで1分半レンチン加熱すると、茎の周りの固い部分が剥けるようになるというものです。ヌバァッと剥けると本当に気持ちいいのでオススメです。ただし、実践される際はヤケドにご注意くださいね。

BT(ブロッコリーテクニック)の一つ(画像提供:有限会社安井ファームさん)
「ヌヴァッ」と剥けるそうです!(画像提供:有限会社安井ファームさん)

──このBTは「ひたすらブロッコリーと向き合っていたところ、たまたま発見してしまいました」とコメントされていましたね。ブロッコリー冥利に尽きる発見ではないでしょうか。ところで、今回のメニューに名前をつけるとしたら?

「ブロッコリーのめんつゆ漬け揚げ」でいかがでしょうか。

──わかりやすくていいですね! 「ブロッコリーのめんつゆ漬け揚げ」が家庭料理に普及する日もそう遠くないと思われます。

   ◇   ◇

安井ファームさんのツイッターには生産者ならではの豊富なブロッコリーレシピが掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
農家のブロッコリーレシピ

筆者も「ブロッコリーのめんつゆ漬け揚げ」に挑戦!

ブロッコリーを買うと、ほぼほぼレンチンしてマヨネーズをつけて食べるだけだった筆者。しかしこのレシピはぜひとも試してみたい。

熱々のブロッコリーをめんつゆに浸した時点でとてもおいしそう。翌日、めんつゆの水分を軽く切って片栗粉をまぶし、中温で揚げました。片栗粉の量が少なかったのか、安井ファームさんの写真のように衣がふんわりとしていない仕上がりに……。

次回に課題が残った筆者の「ブロッコリーのめんつゆ漬け揚げ」

でも食べてみると、うっすらながら衣は付いておりました。
薄衣が軽〜くサックリ、しっかりめんつゆを吸ったブロッコリーはむにゅっとした不思議な食感です。噛むほどにめんつゆの味がじゅわっとしみてきて、これはたしかに箸が止まらないやつ! 1人で1房分余裕で食べちゃいましたので、何人かで召し上がる際はもっと多めにご用意されることをおすすめします。

取材・文・写真/泡☆盛子

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