【漫画】野菜が嫌いな子どもに声かけ「一口食べたの、えらいね!」保育士さんの言葉に泣いた
カテゴリ:子ども
野菜が苦手な子どもに、どうにかして食べてもらいたいと考えて調理方法を工夫するなど、あの手この手でアプローチ。それは、親が子どもの栄養や成長を考えてのこと。ところが、食べてもらいたいという思いが強くなってしまって、忘れてしまうことがあります。そんな大切なことを思い出させてくれる漫画がSNSに投稿されました。
漫画「お野菜ひとくちだけ…」をツイートしたのは、実体験をもとに育児漫画を描く「やまぎし みゆき(@yukiyama_27)」さん。保育園に通う2歳の「はるちゃん」と4歳の「ちーちゃん」姉妹を育てるママとして、姉妹のちょっぴり不思議でおもしろい発言や行動を優しいタッチの漫画にしています。今回は、野菜が苦手なはるちゃんのお話です。
ありゃー、一口しか食べられなかったの
毎日保育園から持って帰ってくる連絡帳には、その日食べたものも書かれています。野菜が苦手なはるちゃんの連絡帳には、たいてい「主食100%、副菜(野菜・汁物)一口、おやつ100%おかわり」と書かれています。ある日連絡帳を見たママは「ありゃー、(野菜は)一口しか食べられなかったのー。明日はもうちょっと食べてみようね!」と言いました。
次の日、帰ろうとしたやまぎしさんを保育士さんが引き止めます。はるちゃんが苦手な野菜の煮物を「最後の最後 頑張って一口食べたんですよー!」「もうめっちゃ偉かったの!頑張ったの!」「すっごい褒めてあげてね!」と伝えるために走ってきてくれたのです。
保育士さんの言葉を聞いて、前日の自分の声かけを思い出し、差に気がついたやまぎしさんは後悔します。それからは、連絡帳を見たら「はるちゃん、お野菜一口食べたの! すごーい!頑張ったねー!」と言うように。それを聞いたはるちゃんの照れながらも嬉しそうな印象的な表情が描かれています。
わかってはいるんです…
この漫画に、
「泣きました。私もこれやりがちです。これからは子どもを褒めます」
「だめだ…これ泣いちゃうやつ。私も絶対一枚目の反応してるししてたと思う」
「涙腺にきた、ものの見方は一つじゃない。凄く優しい気持ちになりますね」
「ホントに先生達ってスゴいですよね‼️私たちは、ずっと一緒にいるからマイナスなところばかり気付いて、ハードル上げちゃって。順番守れなかった時も、『間違っちゃったねー』って、ダメとは言わないんですよね。見習いたいです。」
「分かってはいるんです…でもそれができなくて自己嫌悪…」
「わかりますー‼️同じことを、言い方を変えるだけでこんなに違うのかーってことありますよね。。。『ご飯全部食べられないんだったらおやつなしだよー』ではなく、『ご飯全部食べられたらおやつ食べれるねー』とか✨✨✨なるべく意識して伝えてます」
「保育園の先生から学ぶことってたくさんありますよね😢❤️さすがプロです👏」
とコメントが寄せられています。
娘にとっては偉大な一歩だったと気がつきました
やまぎしさんに、漫画について詳しく聞きました。
──はるちゃんは、どんなお野菜が嫌いなのかしら?
このくらいの年齢の子は多いと思いますが、生野菜は食べないです! きゅうりならいけるかな〜と思ったのですが、やはりだめでした…。
──嫌いなものだと、基本は食べない?
かなり小さくしても、器用に避けています。どうしても避けきれない場合は、そのメニューは食べません。
──おぉ、もうちょっと頑張って食べようねって言いたくもなってしまいますね…。家のご飯はどうしていますか?
幸い、やっと野菜スープは食べてくれるようになったので、野菜スープや野菜たっぷりの味噌汁、野菜マシマシチャーハンなどで乗り切っています。
──食べられるものができて良かったですね。いつ頃から好き嫌いが?
2歳になった頃から、徐々に好き嫌いが出てきた気がします。離乳食の頃は何でも食べていました。
──ちなみにお姉ちゃんもやっぱり野菜が嫌い?
ちーちゃんは、野菜や酢の物などが大好きなのです。逆に、ハンバーグやカレーなどのお子様ランチにありそうなものは食べてくれません…(笑)。
──やっぱり同じには育たないですよね(笑)。保育士さんに「一口食べたんですよ!」と褒めてもらった時、どう思われましたか?
『一口』って、私にとっては少なかったのですが、娘にとっては偉大な一歩だったんだなと改めて気付かされました。なんて無神経だったんだろうと、ショックでした…。
──「一口食べたの偉かったね!」と言った時のはるちゃんの表情が印象的です。「もうちょっと食べてみようね」と言った時のはるちゃんはどんな?
…これ(小言全般ですね)を言っている時、娘の顔を見ていなかったんじゃないかと思い返しました。流れ作業のように小言を言い、気にも留めていませんでしたが、娘にとっては嫌だっただろうな…と反省しました。
──「ひとくち食べたの偉かったね!」と言うようになってはるちゃんに変化はありましたか?
劇的に変わった!ということはないのですが、見慣れない食べ物や苦手な食べ物にもちょっとチャレンジしてくれるようになったと思います。あとは、はるちゃんが、というより自分が変わりました。褒める時、叱る時、注意する時、目を見て言葉を選ぼうと気をつけるようになりました。
取材・文/太田浩子
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