01「わたしたち、ラブ文楽です」
座談会01
大阪で生まれ、日本を代表する伝統芸能のひとつ「文楽」。太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術ですが、ちょっとお年寄りのイメージ? いえいえ、そんなことはありません。20〜30代のなかにも、「文楽ラブ」な女子がけっこういるんです。今回、そんな「文楽女子」を緊急招集! 文楽にも精通する落語作家・くまざわあかねさんをナビゲーターに、文楽の魅力をとことん語ってもらいました。
Members
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ナビゲーター
くまざわ あかねさん(落語作家)
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文楽女子
白山 摩耶さん(30代・主婦)
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文楽女子
中村 百花さん(20代・モデル)
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文楽女子
溝口 理香さん(20代・学生)
文楽を好きになったきっかけ
1カ月ほど海外に短期留学したときに、もっと日本文化を知りたくなりまして。日本舞踊を習ったりもしたんですが、大学で古典芸能研究部というクラブに入って、部活でいろんな伝統芸能を見るうち、文楽に出会いました
ジャンルはぜんぜん違うんですけど大衆演劇がすごく好きで。着物や昔のものに興味があり、1度文楽も見てみたいなと
わたしは2年ほど前、お茶を習い始めたことから日本文化に興味がわきました。偶然なんですけど、わたしの祖母の弟が文楽のお三味線をされてまして
鶴澤寛治(つるざわ・かんじ)師匠です
でも、ほとんどお会いしたことはないんですよ。そんな関係で祖母に誘われて、文楽を見はじめました
「文楽女子」になる前の、文楽のイメージ
うーん…、ちょっととっつきにくい(笑)
お話や語りの言葉が難しそうで、見に行くのに一歩勇気がいるイメージでした
そうですよね。敷居が高そうで、まさか自分が見るようになるとは(笑)
ほんとに。NHK(Eテレ)で時々放送されてるのは知ってたんですけど、劇場に足を運ぶイメージが浮かばなかった
はじめは字幕で出ている言葉もちょっと分からなくて難しかったんですけど、何度か見に行くうちに楽しさや『見るコツ』が分かってきたような気がします
初めて見たときに『文楽は1回見ただけで分かるものではないのかも?』という気がして、だからこそ、また見たくなったんです
わたしは最初に見たのが夏休みの子ども向け公演で、小さい子でも分かるのなら大丈夫かなって(笑)
わたしも同じく、夏休み公演の第2部が最初でした。文楽とはなにかも知らずにいきなり見たんですが、思っていたより話が壮大だったことと、出演者の人数が多いことに圧倒されましたね
初めての文楽鑑賞で驚いたこと
なにより人形にビックリで。テレビで見たときにはもっと小さな人形を扱ってると思ってたんですけど、まさか全身を使って動かすほど大きなものだったとは!
わかります、わたしもまず人形に目を奪われました。ひとつの人形を3人で動かしていること自体、ええーっ! という感じで
かろうじて(笑)
わたしは最初に見た演目で、鶴澤寛太郎(つるざわ・かんたろう)さんが変わったお三味線の弾き方をされるもので…
そうです! わぁ、すごーいってなりました
今、気になってる技芸員はダレ?
まだ見始めたところなのではっきりとは分からないんですが、公式サイトを見てたら意外と若い技芸員さんが多くてビックリでした
(タブレットで文楽協会の公式サイトを見ながら)鶴澤友之助(つるさわ・とものすけ)さんってモデルみたいですね。あと、吉田和馬(よしだ・かずま)さんが同じ学校の出身なので気になってます
吉田玉延(よしだ・たまのぶ)さんってすごくかわいらしいのに、舞台だと頭巾かぶってお顔見えないのがもったいないです~
桐竹勘十郎(きりたけ・かんじゅうろう)さんもステキですよね。わたしこの前、楽屋から出てこられた吉田和生(よしだ・かずお)さんにバッタリお会いして、一緒にお写真撮っていただきました
でも、友だちに見せたら『誰?』って。お人形を持ってないと何のお仕事されてる方か分からないみたいです(笑)。なので、『この人はね・・・』と毎回宣伝してます