
鹿と見る奈良ランドスケープ。
若草山
山頂展望台
奈良・若草山
ACCESSバス/JR奈良駅・近鉄奈良駅発、奈良交通バス・市内循環(外回り)「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停から徒歩約10分で山麓へ、山頂まで徒歩約60分
年に1度の山焼きでもおなじみ。高さ342m、広さ33haの広大な山内では鹿にも出合える。三つの笠を重ねたように見えるので「三笠山」とも呼ばれ、山頂からの眺望は、東大寺、興福寺などや金剛山系から京都方面まで雄大なパノラマが堪能できる。入山の山麓ゲート(南北)から一重目、二重目、山頂(三重目)までは徒歩なら約30〜60分。春日山遊歩道を歩くハイクコースもある。山頂には鶯塚古墳もあり、角度や場所によって多彩な景観が気軽に楽しめるスポットだ。
●奈良県奈良市川上町898-6
0742-22-0375(奈良公園事務所)
9:00~17:00(開山期間は3月の第3土曜~12月の第2日曜)
入山料150円

[若草山]には南ゲートと北ゲートの2つのゲートから入山できる。周囲に視界を遮るものもなく、気持ちのいい緑の山道を登っていけば、到着した時の爽快感もひとしお。可愛い鹿たちとの記念写真もお忘れなく!

朝焼けに浮かぶ白鳳の美。
大池から望む
薬師寺
遠景
奈良・西ノ京
ACCESS電車/近鉄西ノ京駅から徒歩すぐ バス/JR奈良駅発、奈良交通バス「薬師寺東口」バス停からすぐ
天武天皇により発願され、持統天皇が697年に完成、718年の平城京遷都にともない現在の西ノ京の地に。平成10年にユネスコ世界遺産に登録されている。火災や兵火のためにほとんどの堂塔が焼失したが、創建時から唯一残る国宝である東塔の大修理も完成間近と、伽藍の復興が進み奈良時代の姿を取り戻しつつある。新旧2つの塔と金堂がそびえる白鳳様式の華やかな伽藍が、朝焼けの大池越しに浮かぶ姿は記憶に残る美しさ。まるで自分も奈良時代にいるかのような幻想的な風景を堪能しよう。
●奈良県奈良市西ノ京町457
0742-33-6001
8:30~17:00(最終受付16:30)
拝観料1,100円(1/9~2月末、7/1~8/12、8/16~9/15・12月は800円)

金堂は1528年、享禄の兵火により焼失したが、その後、発掘調査や昔の書物に基づき1976年に再建された。堂内にはご本尊である国宝・薬師三尊像が安置される。入口右からは、そびえる3つの建物が撮影できる。


名シーンを再現できる聖地。
一刀石
(いっとうせき)
奈良・柳生
ACCESSバス/JR奈良駅・近鉄奈良駅発、奈良交通バス「柳生」バス停から徒歩約30分
奈良市内からバスで約1時間ほどの場所にある、剣豪の柳生一族ゆかりの地「柳生の里」。この柳生の地で派生した剣の流儀が「柳生新陰流」。その創始者・柳生宗巌が[天乃石立神社](あまのいわたてじんじゃ)での修行中、現れた天狗と激しい戦いの末、一刀で天狗を切り裂くとそこには真っ二つに割れた巨石が残っていたという不思議な伝説が伝わる。今、子どもから大人まで大人気の『鬼滅の刃』に登場する岩に似ていることから、ファンで賑わう聖地として再注目される人気の“映え”スポットだ。
●奈良県奈良市柳生町
0742-94-0002(柳生観光協会)

「一刀石」がある[天乃石立神社]は柳生エリアの中心部からは少し離れた、森の中にある小さな神社。御神体は4つの「磐座(いわくら)」と呼ばれる巨岩そのもの。原始的な信仰の姿から、柳生の歴史を感じよう。

渓谷を染める梅の美景。
月ヶ瀬梅林
(つきがせばいりん)
奈良・月ヶ瀬
ACCESSバス/JR奈良駅・近鉄奈良駅発、奈良交通バス「尾山」バス停、JR月ヶ瀬口駅発、三重交通バス「尾山口」バス停から徒歩約5分(梅まつり期間中のみ臨時バスを運行)
五月川の渓谷沿いに、約1万本の紅白の梅の木が広がることから「月ヶ瀬梅渓」と呼ばれる梅林。その美しい景色から、政府が最初に指定した名勝のひとつとしても名高く、毎年開催する「梅まつり」には多くの人が訪れる。美しい梅スポットを多数擁する中でも、必ず立ち寄りたいのが、ポスターやパンフレットのメインに選ばれる、渓谷の中で咲く梅を楽しめる帆浦梅林。メインの観梅道ゆえ、ハイシーズンは魅力的な出店も多く、見て食べて撮影して、と梅の名所を存分に満喫できる。
●奈良県奈良市月ヶ瀬長引21-8
0743-92-0300(月ヶ瀬観光協会)

もともとは「品種園」といい、その名のとおり全国から集めた約400種、270本もの育ち盛りの若梅が美しく並び咲く[梅林公園]。くつろぎのエリアとして家族連れからカップルまで多くの人で賑わう人気のスポット。


奈良を見渡せる山頂ビュー。
龍王山
(りゅうおうざん)
奈良・柳本
ACCESS電車/JR柳本駅から崇神ルート約40分、長岳寺ルート約30分で登山口へ バス/JR天理駅発、奈良交通バス「柳本」バス停から崇神ルート約30分、長岳寺ルート約20分で登山口へ、山頂まで徒歩約1時間半
標高586m、奈良盆地東麓の春日断層崖沿いで最も高い山。柳本町などの龍王社が祀られていることからこの名前で呼ばれる。山頂からは奈良盆地全体を望み、盆地を囲む大和三山や生駒山、金剛山、吉野山などの山々、さらに条件が揃えばはるか彼方に大阪湾や明石海峡大橋が見えることも。古墳時代には麓に古墳群がつくられ、中世には山頂に山城も築かれていた。古刹ひしめく山の辺の道が至近を通るので、ハイキング気分で歩きながら、美しきいにしえの景色を身体で感じよう。
●奈良県天理市柳本町、田町(飛び地)
0743-63-1001(天理市観光協会)

三輪から奈良へ通じる古道[山の辺の道]は、我が国最古の古道とされており、全長は約26km。ハイキングコースとしては桜井駅から天理駅までの約16kmが親しまれている。沿道には陵墓や古墳、社寺、遺跡がずらり。
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※紅葉や桜の開花、年末・年始など時期により状況が異なりますので、訪問の際は事前に各施設までお問い合わせ下さい。
文/多田浩子 写真/藤田晃史 イラスト/福士陽香 協力/京・伊賀―大和広域観光推進協議会