丹波篠山本に現れた、「謎のピラミッド」の話。
カテゴリ:本
ご好評をいただいている書籍『丹波篠山 TRAVELOGUE』。
本の側面(小口といいます)に、色のついた三角形が描かれていることにお気づきでしょうか? 実はこれ、小口に彩色をしたわけではなく、各ページに入れたラインの集合体なのです。大扉からページをめくっていただくと、色を変えながら、徐々に太くなっていく様子がわかると思います。
もちろんただの装飾ではありません。「丹波の地に心ひかれた10人の旅のリポート&インタビュー」と銘打った今回の本ですが、巻頭の高山 都さんから巻末の山口耕道さんまで、ご登場いただいた多様な10人をどのように配置するかを考えた結果なのです。要するに、丹波篠山との関係性の深さが、ラインの太さと対応しているのです!(例えば、巻頭は丹波篠山に2度目の訪問となる高山さん→6度目の行方さん。終盤は13年通い続けている吉成さん→住み続けている山口さん……という風になっています)
また企画の区切りには、表紙を手掛けた福田 匠さんの描き下ろし装画が計3点据えられており、それぞれの絵の基調となっている色に近づいていくという仕掛けになっています。そしてこれ、全ページのラインの太さや色を調整したデザイナー・山﨑慎太郎さんの労作となっています。
バラバラに読んでいただいてももちろん大丈夫なのですが、前から読み進めていただくと、より風通しよく本のメッセージを読み取っていただけるかと思います。次回のブログでは、手に入れたいとお考えの皆さまにいいニュースをお知らせいたします!