人気焼き菓子工房が西陣へお引っ越し

2018.6.12 08:00

「毎日、たくさんの方が来てくださるので、夕方までには売り切れることが多くて」とうれしい悲鳴を上げる三井さん

(写真6枚)

フランス料理出身のパティシエールによる京都の焼き菓子店「焼き菓子工房 コレット」が左京区下鴨から西陣に5月25日に移転。プロの料理人による熱心なファンも多く、全国からファンが訪れるほどの人気店だけに、今後の動向にも注目が集まる。

これまで下鴨本通沿いの店舗では周辺の観光地がやや少なかったが、移転した先には千本釈迦堂、晴明神社などの名所、人気のベーカリーや茶房といった人気店も点在しているため、周辺を巡る人や近隣の方々が訪れて、完売する日々が続いているそう。

店主の三井素子さんは、西陣生まれで西陣育ち。フランス料理業界紙の記者から作り手に転身し、フランス留学を経て、10年前に「焼き菓子工房 コレット」を白梅町に。その後、下鴨に移転。節目の年を迎えるに当たり、ホームタウンへの再移転を決意し、ショップ&イートインカフェを完成させた。

マリネした長野産のルバーブを焼き込んだ、「ルバーブのクランブルタルト」540円。甘酸っぱさとトロッとした食感を味わいたい初夏の味。コーヒー500円
マリネした長野産のルバーブを焼き込んだ、「ルバーブのクランブルタルト」540円。甘酸っぱさとトロッとした食感を味わいたい初夏の味。コーヒー500円

「よつ葉」のバターやオーガニックのきび砂糖、カナダ産のオーガニック薄力粉など、安心できる素材を主に使用。同店の代名詞にもなっているリンゴをはじめ、全国各地から取り寄せる旬のフルーツをたっぷり使うタルトは常に3~4種類。焼き菓子も充実し、完熟のオーガニックバナナが分量の4割近くを占める、しっとり香り高いバナナブレッド(1本1300円)、ハチミツとスパイスの香りを楽しみたいパンデピスなど。週末にはブランチに向くキッシュも並ぶ。

スペイン産のアーモンドパウダーを使う生地に、ゲランドの「フルール・ド・セル」を散らした塩サブレなど、焼き菓子の一部とタルト類は烏丸三条の「ディーン&デルーカ」でも販売

イートインは基本的に週末限定。豆から挽いて丁寧に淹れる、オーガニックコーヒーなど、ドリンクは各種500円。タルト類には、その風味をよく引き立てる、脂肪分42%の生クリームにきび砂糖を加えたホイップが添えられる。営業は午前11時から午後6時まで、売り切れ次第終了。

取材・文・写真/小林明子

「焼き菓子工房コレット」

2018年5月25日(金)移転オープン
住所:京都市上京区新猪熊東町350 グランドムール西陣103
営業:11:00〜18:00(売り切れ次第閉店、土日は12:00~)・火~木曜休(カフェ営業は土日のみ)
電話:075-406-1284

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