復活した神戸の人気餃子店、ファンから歓喜の声

2021.2.8 18:15

再開する元町店にて、店長の長塚仁孝さん。「今から再開します」という挨拶に、お客が拍手

(写真11枚)

2020年6月に閉店し、多くの人々から惜しまれた元町にある餃子の名店「ひょうたん」(神戸市中央区)。2月8日午前11時に営業を再開した。

1957年に創業し、神戸の餃子店と言えば、必ずと言っていいほど名の上がる人気店。オーダーが通ってから手際よく焼いてくれる皮のもちもち感と具材のジューシーさ、自家製の味噌ダレでいただく珍しいスタイルで、常連客の心を掴んでいた。

今回は、再開を望んだ多くのファンの声に背中を押され、創業者の孫である長塚仁孝さんが、飲食店の再生などを手がける「ZIPANGU」(大阪市北区)とタッグを組んでリスタート。「今朝は、父の仏壇に『がんばってくるで』と声をかけてきました。お客さまに、昔ながらの味をまた味わっていただければ。また、再開によって街の活性化につながればいいなと思っています」と長塚さん。

店頭にはパリッと糊のきいた暖簾が掲げられ、お祝い花や電報も続々。オープン前には待ち望むお客が列をなし、「再開の記事を見て待ちきれなくて来ました。店のこじんまりとした感じが落ち着くんです」、「子どもの頃におじいちゃんに連れてきてもらってから、ずっと通って50年。来たらいつも餃子3人前とビール1杯。持ち帰りより、なかで食べる方がパリッとしていておいしいで」と、それぞれの思いを語ってくれた。

厨房には新しい焼き餃子専用プレートが設置され、何度も試運転を繰り返して油を馴染ませ、絶妙な焼き加減を再現。「まだまだ、もっと使い込んでいき、餃子の焼きを極めたい。そして私自身も店長として成長していきたい。店は再開ですが、新たなスタートという気持ちです」と長塚さんは意気込む。

今回の元町店につづき、2月22日には三宮店が再オープンする。餃子は以前と同じまま1人前・7個390円。

取材・文・写真/いなだみほ

「ひょうたん元町店」

2021年2月8日(月)オープン
住所:神戸市中央区元町通1-11-15
営業:11:00~22:00(アルコールLO19:00、フードLO19:30、テイクアウトLO22:00) 不定休
(新型コロナウィルス感染拡大の状況により営業時間が変更になる可能性あり)
電話:078-391-0364

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