お酒が出せない間はクレープ屋に、京都・フランス料理店の試み

2021.5.20 17:15

ムース・オ・ショコラのような軽い食感とほろ苦く濃厚な味わいが楽しめる生チョコレートをトッピング。アシェットショコラ900円

(写真9枚)

京都・祇園にフランス料理店「d’or(ドール)」(京都市東山区)が、5月19日にオープン。本来はフランス式のビストロだが、緊急事態宣言下である5月31日まではクレープ専門店として営業する。

同店は本来、食事やワイン、カフェを楽しめるお店を目指すが、「今はお酒が出せないが、お店のオープンを延期するのも難しい。そこで、店の要素であるカフェを切り取ることにしました」と、オーナー・坂根隆文さん。5月中は4時間のみのクレープリーとして営業する。

クレープは今しか味わえない限定メニューを含む8種類(800円〜)から選べ、蕎麦粉のガレット生地に変更も可。そのほか、マカロンなど、日替わり菓子も登場し、スイーツ好きの間では「今が行きどき!」という声もあがっている。

坂根さんは京都・木屋町の人気店「ブラッスリー カフェ オンズ」出身で、フランスの郷土料理もお得意。緊急事態宣言が解除後は、パテドカンパーニュや牛肉のロースト、卵とチーズ、ハムがのったガレット・コンプレなど、お酒に合う料理も続々提供する予定だそうだ。

「シャルキュトリーやデザート、ワイン、コーヒーなどが混在している現地のビストロで見る景色が好きで、自分の店でもそんなフランスの自由なスタイルを発信できればと思っています」と坂根さん。コース中心の高級店が多い祇園界隈で、昼2時から夜11時までの通し営業できるようになれば、アラカルトで楽しめる店は人気が出ること受け合いだ。緊急事態宣言中である5月31日までは昼2時~夕方6時。京阪祇園四条駅から徒歩2分。

取材・文・写真/天野準子

「d’or」

2021年5月19日(水)オープン
住所:京都市東山区大和大路通四条下ル三丁目博多町63-2
営業:緊急事態宣言中(~2021/5/31)は14:00~18:00(通常は14:00~23:00) 不定休
電話:075-600-9170

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