今年の流行スイーツ「マリトッツォ」、次々増える背景とは?
今年の流行スイーツといわれ、全国で続出している「マリトッツォ」。その勢いは留まることなく、伝統的なものからアレンジ系まで幅広いバリエーションを楽しめるように。
イタリア・ローマの伝統菓子で、朝にカプチーノとともに食される「マリトッツォ」。一度聞いただけでは覚えられない名前だが、ブリオッシュ(パン)生地にクリームを挟むというシンプルなもの。見た目からもおいしさが想像できる、かつ写真映えするビジュアルだ。
この2月から関西では急激に増えたが、導入店舗に話を聞くと「流行っているから」「常連のインフルエンサーに勧められたから」という理由がほとんど。しかしながら、もの珍しさもあってか次々と完売し、店によっては行列回避のために、事前予約のシステムを設けるところもあるほどだ。
また、ベーカリーやパティスリーになじみがある素材だけに、気軽にスタートできたのも流行に拍車をかけている。クリームにピスタチオやいちごなどのトッピングや、お店によってアレンジが加えやすいのも魅力で、次々と新作を打ち出すお店も。その豊富なバリエーションから、いろいろなお店の「マリトッツォ」を食べ比べる人も増えているという。
さらにコロナ禍で気軽にテイクアウトでき、1人で食べきれるサイズというのも時代に合っていたとも言えよう。今回は、ホテルメイドのものからお芋屋さんまで、さまざまなジャンルによる「マリトッツォ」を紹介。まだまだ、広がる可能性がありそうだ。
「芋栗パーラー ブリキトタン」では、焼き芋と栗が主役に
今年はじめ頃から、いち早く販売スタートした神戸・南京町にある「芋栗パーラー ブリキトタン」(神戸市中央区)。神戸で大人気の「ブーランジェリー メゾン・ムラタ」に特注したブリオッシュに、しっとり焼き上げたシルクスイートや紅はるかなどの銘柄の焼き芋スライスをトッピングし、サツマイモのねっとり感と甘みがアクセントになった「お芋のマリトッツォ」(650円)。また国産和栗とイタリアの栗をペーストに使ったチョコホイップの「栗のマリトッツォ」(680円)も人気。
イタリアの老舗ブランド「カファレル神戸北野本店」ではチョコレートが主役
マリトッツォの本場イタリアに本店を構える老舗チョコレートブランド「カファレル神戸北野本店」(神戸市中央区)では、厳選したチョコレート原料で開発 。チョコレートを主役にした「ジャンドゥーヤマリトッツォ」は、バター、生クリーム、オリーブオイルを贅沢に使い、ジャンドゥーヤのチョコチップを混ぜ込んだブリオッシュ生地が特徴。生クリームは、プレーン、ジャンドゥーヤ、ピスタチオの3種類から選べ、濃厚ながらもふわっと軽い食感となっている。「ジャンドゥーヤマリトッツォ『プレーン』」432円ほか。
お客の提案から生まれた「ROOT COFFEE」のティラミス版
大阪のコーヒー専門店「ROOT COFFEE(ルートコーヒー)」(大阪市天王寺区)は、同店のティラミス好きから提案されたのがきっかけ。大阪のブーランジェリー「ラボフィセル」のほんのり塩味のあるソフトハードパン「プチロール」を使用し、「あんこやぺ」のあんこを隠し味に、看板商品のコーヒーで作るティラミスクリームをサンド。「少しトースターで温めて食べていただくと、少し柔らかくなって、小麦の香りも出てきて通常のマリトッツォとは違うおいしさを感じてもらえます」と店主の米田孝大さん。ティラミスマリトッツォ480円。売り切れることが多いが、その際は自家製のティラミスやコーヒーを。
「JTRRD靱本町店」発、かわいすぎるクマリトッツォ
「心と体の美を作るフードアート」をコンセプトに、フードアートプロデューサーの田村さんが手がける「JTRRD靱本町店(ジェイティード)」(大阪市西区)。もともとはスタンダードなデザインからスタートしたが、お客からの反応も良く、次々と進化して、なんともシャレの効いたクマの形に。パティシエが生地から手がけたブリオッシュに、数種をブレンドした生クリームをサンド。甘すぎず、すっきりとした味わい。「クマリトッツォ」518円などのほかに、5月26日からアールグレイクリームとカシスオレンジ味の「なな」も登場。
高級なスタイルを追求する「リーガロイヤルホテル京都」
ホテルではまだ珍しいマリトッツォだが、「リーガロイヤルホテル京都」でスタートしたのは、「海外旅行に行けない今だからこそ、気分だけでも『ローマで朝食を』味わっていただければ」という理由から。ケーキなどにも使用する上品なホイップクリームをたっぷりサンドした「プレーン」、ホイップクリームにカスタードを混ぜてクリームに果物をサンドした「フルーツ」、イタリアの人気食材をトッピングした「ピスタチオ」の3種(1500円)を販売。2セットで購入する人が多かったため、6月1日から5種セット(2300円)もスタート(いずれも前日までの要予約制)。
取材・文/いなだみほ
マリトッツォ
「芋栗パーラー ブリキトタン」
住所:神戸市中央区栄町通1−3−18 第三隆源ビル 1F
営業:11:00~18:00 不定休
電話:078-599-9115
「Caffarel 神戸北野本店」
住所:神戸市中央区山本通3丁目7−29 神戸トアロードビル 1F
営業:11:00~18:00(通常は11:00〜19:00) 火曜休み
電話:078-262-7850
「ROOT COFFEE」
住所:大阪市天王寺区堂ケ芝1-11-16
時間:8:00~18:00 木曜休み
電話:なし
「JTRRD靱本町店」
住所:大阪市西区靱本町1-7-13-101
営業:11:00~19:00 ●曜休み
電話:06-6444-3365
「リーガロイヤルホテル京都 オールデイダイニング カザ」
住所:京都市下京区東堀川通り塩小路下ル松明町1
営業:10:00~20:00(受け取り時間は営業時間に準じる) 無休
電話:075-361-9226(直通)
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