屋外でマスクを外す提案、大阪府知事も賛同「熱中症の危険」

2022.5.12 19:00

大阪府からの感染防止対策の要請(5月11日・大阪府庁)

(写真3枚)

東京都医師会が「屋外ではマスクを外す」提案をしたことに対し、5月11日に開かれた大阪府の定例会見で吉村洋文知事が賛同した。

10日の東京都医師会の定例会見で発表された今回の提案。都内では高齢者の3回目ワクチン接種が8割を超えたことや、新型コロナの主な感染経路が飛沫感染とエアロゾル感染(ウイルスを含んだ空気中に漂う微粒子)であること、夏に向けて熱中症のリスクもあることなどから、「ソーシャルディスタンスを保てる屋外ではマスクを外す」と提案があった。

また、同日の府会見で松野博一官房長官も、「人との距離が十分とれれば、屋外でのマスク着用は必ずしも必要ない」と認識を示した。

これらの意見に対し吉村知事は、「賛成です。最後は個人の判断になると思うが、屋外でマスクをすべきとは思わない。暑い季節には熱中症のリスクが高くなり、屋外など距離が取れればマスクをする必要ない」と賛同。

また、「暑くなってくると、運動したりご自宅でも熱中症の危険がある。熱中症に気を付けることを呼びかけていきたい」と話した。

府の2021年4月26日から10月3日のデータでは、2850人が熱中症で搬送され、3人が死亡。府では、特に搬送者が急増する夏前に、熱中症に対する対策や注意喚起が毎年おこなわれている。

取材・文・写真/岡田由佳子

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