若手シェフが奮闘、フェリシモが手がける「劇場」型の新レストラン

2023.1.31 18:45

1月30日のメディア発表会では、特別にコース考案者のシェフらが自ら盛り付けに参加した

(写真15枚)

通販会社「フェリシモ」(本社:神戸市中央区)が1月26日から営業を開始した新スタイルのレストラン「Sincro(シンクロ)」。コース料理を創作した3人の料理人らがメディア発表会に出席し、レストランの全貌がお披露目された。

演目が変わるシアターのように、約3~4カ月ごとにレシピ考案者・料理コンセプトが変わる同店。「劇場=映像・文字・会話」にちなみ、各メニューに素材のこだわりを記したカードが付いたり、タブレットにシェフからの語りかけ映像が流れるなど、「味わうだけではない食体験」をめざすという。

第1回目のプロジェクトでは、20~30代ながら東京や京都の人気店で腕をふるう3人の和食料理人(中東篤志さん、崎楓真さん、酒井研野さん)がコースメニューを考案。「兵庫県産野菜と六甲牛ローストビーフ」「蕪のみぞれ仕立」「鶏のあられ揚げ」ほか、前菜5品やデザート4種を含む17種ものメニューが楽しめ、兵庫県の食材がふんだんに使われているのが魅力だ。

コースメニューの一例。中東篤志シェフによる「冬の裏六甲(兵庫県産野菜と六甲牛ローストビーフ)」

会見で3人のシェフは互いに刺激を受けたという創作過程を振りかえり、「コースはお客さまが料理を選べないので、『自然に流れるような』3人の料理バランスを意識しました」とこだわりについて言及。

すでに連日10組以上の予約客が訪れているといい、実際に料理を手がける専属シェフ・北川理映子さんは「シェフによる説明映像など、お客さまから『五感で料理の背景を吸収してから食べるのは、自分だけの想像力よりも説得力がある』と喜んでいただけています」と手応えを感じているそう。

場所は「ステージ フェリシモ」2階。第1回目のプロジェクト期間は5月上旬まで(予定)、完全予約制。現在はディナーコース(1万6500円)・ペアリング(5500円)のみ、全席(32席・個室4席)夕方6時30分からの一斉スタートでサーブされる。今後はランチ営業やシェフによる料理教室の開催、食器などの販売も検討していくという。

取材・文・写真/塩屋薫

「Sincro」

2023年1月18日オープン(※一般営業は26日~)
場所:神戸市中央区新港町7-1 ステージ フェリシモ2F
営業:第1回目プロジェクトは完全予約制・18:30~
※月・火休み

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