阪急「バレンタイン本」が異例の人気、溢れすぎたバイヤーの熱量

「阪神うめだ本店」のバレンタインガイドブック。全352ページがフルカラー&丈夫な紙質で、重さは580g!(2023年版)
■ 目指すは「楽しさ世界No.1」
──2023年は過去最多の352ページとなり、ずっしりとしてますね(笑)
2021〜22年は、コロナ禍での催事場の混雑を回避するために、地下の洋菓子売場専用のカタログを作ったのですが、その役割を果たせたので2023年は1冊に集約しました。また、「全館バレンタイン百貨店」として3年目を迎えるのですが、各階でもバイヤーそれぞれの想いや商品をしっかりと紹介したくてこんな分厚さになってしまいました。
ページの編集は各企画担当者がおこなっているのですが、2023年だと「かんきつジェット」でマニアックなチャートを作っていたり、小さなサイズで食べ比べできる「ミニタブレット」特集をしたり。若手による新しいエッセンスが加わって毎年進化しています。
──「カタログ」ではなく「ガイドブック」という呼び方も珍しいですよね。
これだけ内容が詰まっていると熟読してご来店いただいた方がより楽しめるので、分厚くなった2017年からは「ガイドブック」という表記に変更しました。
もちろん会場の演出にもこだわっていて、ガイドブックがそのまま売り場に飛び出してきたような、老若男女みんなが楽しめる、わくわくドキドキする空間を心掛けています。「阪急うめだ本店」のバレンタインは、お客さまの心を動かすことのできる「楽しさ世界No.1」を目指しているので!
──SNSでは「圧倒的情報過多!」「通称チョコレート同人誌」「立派すぎて貰えるんですか?と聞いてしまった」などの声もあり、お客さんも熱量を感じているようです。
阪急の熱が凄いと思ってくださり、お客さまにちゃんと想いが伝わっているのがありがたいなと思います。「想いを届ける」という意味でも ガイドブックは 1冊1冊、スタッフから手渡しさせていただいております。また、遠方の方もデジタルパンフレットで楽しんで下さっているようで本当にうれしいです。ネットでは「数年分置いているけど阪急頭おかしい」とか、同人誌界隈では誉め言葉だという「鈍器」と言われたりもしてるみたいですね(笑)

◇
バイヤー・高見さんのガイドブック制作の転機となった「パティシエ エス コヤマ」の小山シェフにも話を訊いてみた。
──なぜ現地へ誘われたのですか?
当時、カカオのことをちゃんと知る時代に突入していたので、時間はかかるけど、現地に行くことで彼女が感じたことを数珠つなぎで伝えるイベントになった方が阪急さんの特徴になると思って。でもまさか上司から出張の許可が降りるとは(笑)
──でも、それにいち百貨店バイヤーが付いてくるのは、簡単なことではないですよね。
(フェアトレードは)僕らいち個人のブランドだけでやっていてもダメで。百貨店全体でそれを思って下さっていて、むしろリードしてくれるくらいにならないと、イベントっていうのは成功しない。いろんな人が共感しながら参加するというのが重要だと思います。
── 小山シェフから見て「阪急うめだ本店」のバレンタインはいかがですか?
情報量とかだけじゃなく、居心地の良さとかいろんなところが毎年進化してる。みんなが楽しめて、チョコレートをもっと知りたいという人が増えたら、また新たに出来ることがあると思うのでこれからが楽しみですよね。
◇
企画チームのメンバーが「かなり大変ですけど・・・楽しいです」と話すように、高見バイヤーはじめスタッフたちの想いがぎゅっと詰め込まれ、名物の分厚いガイドブックが作り出されていた。会場の楽しさはもちろん、イベントを盛り上げる名脇役のさらなる進化に期待したい。
「阪急うめだ本店」9階催事場ほか全館で開催中の『バレンタインチョコレート博覧会2023』は2月14日まで、営業時間は朝10時〜夜8時(最終日の催事場は夜7時終了)。公式サイトでは、紙タイプと同じ内容のデジタルガイドブックを公開中。
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