白を基調とした空間に、どっしりと横たわる一枚板のカウンター。一見、最新のカフェかと思いきや、ここは昆布出汁をふんだんに使ったラーメンがいただける昆布と麺の店・西陣「喜一」（京都市上京区）だ。

手掛けるのは、創業１２０年の老舗昆布専門店「五辻の昆布」。専門店として培ったノウハウを活かし、「昆布の旨味やその栄養価値を知ってもらいたい」という思いから同じビルにオープンにしたという。

メニューは「昆布ラーメンフルコース」（１１５２円）のみ。水出しの「利尻昆布・真昆布・羅臼昆布」の飲み比べから始まり、目の前で削られる「おぼろ昆布」、メインの「昆布ラーメン」、「昆布だしで炊いた佃煮むすび」とコース仕立てになっている。

「昆布ラーメン」は、真昆布・羅臼昆布・利尻昆布をブレンドし、そこに店頭で極薄削りにした鰹節、魚介やドライフルーツなどから、水出しだけで旨味を抽出しており、醤油や動物系材料は不使用。そのためまるで割烹料理のような上品な仕上がりになっているという。

グランドオープンは５月１日。１日３０杯限定。営業時間は３部制（昼１１時・１２時・１時）。詳細は公式サイトにて。