中川大志、15年目の役者人生も「常にエネルギー源はお客さん」

2024.5.3 20:00

演劇ユニット「地球ゴージャス」の最新作『儚き光のラプソディ』に出演する中川大志

(写真7枚)

「どうやったらお客さんを驚かせられるか? そこしかないんですよね」。映画やドラマ、舞台をはじめ、最近では興味があったという監督業にもチャレンジするなど、さまざまな角度から期待される若き才能・中川大志。ジャンルを問わずに対応できる柔軟な表現力は言わずもがな、彼の芸事に向き合うエネルギーは周りが目を見張るほど。

今回はそんな中川に、30年続く岸谷五朗・寺脇康文主宰の演劇ユニット「地球ゴージャス」最新作『儚き光のラプソディ』の出演が決定。「本当にうれしかった」という裏話や、30代に向けて中川がこれからチャレンジしたいことなど、素直に語ってもらった。

写真/バンリ

◆「この先も舞台、生の演劇はやり続けたい」

──中川さん自身初となる舞台で主演をつとめた『歌妖曲』(2022年)から約1年半。圧倒的な存在感とパフォーマンス力で「舞台俳優」としての顔も確立され、「次の舞台はまだか」と囁かれるほどでした。

10代のときから「舞台をやってみたい」という憧れがあって、ずっと生のエンタテインメントが好きでした。よく観劇にも行っていたのですが、一昨年にようやく念願が叶ったという感じですね。

今回『儚き光のラプソディ』が上演されるのは大阪にオープンしたばかりの「SkyシアターMBS」、中川は「できたばかりの劇場でこけら落としのラインアップに立つという経験は、やりたくでできることじゃないのですごく楽しみ」と笑顔を見せる

──なにか新たな発見、学びはありましたか?

そうですね、前回の舞台は本当にわからないこと、初めてのことだらけだったので、(舞台の世界に)足の爪の先は踏み込んだかなと(笑)。それがこんなにも大きいことなんだなというのを経験できて良かったです。役者として今年で15年目になるのですが、まだまだこんなにもできないこと、悔しいこと、ワクワクすることがたくさんあるんだなというのを知りました。

だからこそ、裏側も含め、演劇に携わる方々に更にリスペクトを抱くようになりました。演劇は人の力を一斉に「ドン」と集結させて作り上げるものなので、そういう一瞬の儚さというか、時間を積み上げる尊さを実感しました。この先も舞台、生の演劇はやり続けたいな、と思ったのが一昨年の舞台でしたね。

オファーを受けたとき、ダンスやアクロバットなど芝居以外の要素がたくさん必要になってくる「地球ゴージャス」なので、「僕で大丈夫かな?」と心配にもなったという

──そして今回、地球ゴージャスで再びその世界に帰ってきます。岸谷さんが前回の舞台を観劇していたこともあり、キャスティングに繋がったのだとか。「一言目から勝っていた」、舞台を観てそう仰っていたそうですね。

「こんなことってあるんだな」と思いました。というのも、ちょうど「明治座」で公演していたときに、噂話で「何年後かに地球ゴージャスが『明治座』に参戦するらしいよ」というのを聞いていて、「へぇ〜地球ゴージャスが『明治座』でやるんだ!新鮮だし、観に行きたいな」と思っていたら、まさかの自分にお声がかかって。そしてあの舞台を岸谷さんが観ていたことも驚きでしたし。

──まさに夢のような展開ですね。

お声がけいただいて台本をもらったあと、岸谷さんとご飯をご一緒させていただいたのですが、その際に舞台の感想をお聞きしました。ありがたく、うれしいお言葉をたくさんいただいて・・・「頑張って良かったな」と思いましたね。舞台が終わってからは燃え尽きていたのですが、いろんなお話を伺って「早くチャレンジしたい」という気持ちが芽生えてきました。

舞台『儚き光のラプソディ』

期間:2024年5月31日(金)~6月9日(日)
会場:SkyシアターMBS(大阪市北区梅田3-2-2)
料金:1万3500円

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