中川大志、15年目の役者人生も「常にエネルギー源はお客さん」

2024.5.3 20:00

演劇ユニット「地球ゴージャス」の最新作『儚き光のラプソディ』に出演する中川大志

(写真7枚)

◆「僕らの仕事は、職人たちの集まり」

──今後についての話が出ましたが、以前インタビューさせていただいたとき、「俳優だからと線を引くのではなくて、面白いと思うことはどんな形でも参加したい」と仰っていたんです。それは今も変わらないですか?

(どういう立場にいても)常にエネルギー源はお客さんで、「どうやってお客さんを驚かせようか」「どうやったらお客さんが笑ってくれるか」と考えていて、それは映像でも生のエンタテインメントでも同じ。そこを考えているのが楽しくてやっているし、根本にはそれしかないので。誰にも観てもらえなかったらやれない。だからこそ、新しいことをやり続けて「こんなこともできるんだ」と思われたいです。

「岸谷さんは演出家であり、脚本家であり、僕たちと同じプレイヤーでもあるので安心感がある」と、岸谷への信頼感を明かす

──2023年の短編映画『アクターズ・ショート・フィルム3』では初の監督業にも挑戦し、初めて「俳優部」ではない携わり方もされました。その経験から、なにか持って帰ってこられたものはありますか?

ゼロから生み出す作業の大変さを少しだけ知ることができましたし、作品を生み出している方々への尊敬をより感じましたね。監督がどういうことをやっているのか、どういう仕事をしているのか、純粋に「知れた」ということは大きいです。あと僕らの仕事は「職人たちの集まり」なので、いろんな世代がいて、それぞれの常識や文化がある。

撮影部だったり、照明部だったりいろんな部署があるなかで、今回監督がどういうことやっているのかを知り、そのなかでも「リスペクトを持ちながらやっていくことが大切なんだ」と学びました。

「こんなこともできるんだ?」と常にお客さんを驚かせたい中川

──ひとつ知ったら、またもうひとつ、とさらに前に進みたくなったのではないでしょうか?

すごく興味はあります。この仕事を始める前から「この仕組みってどうなっているんだろう?」と、裏側にも興味があって、映画のメイキングとかを見るのが好きでした。なので、役者としてだけではなく、別の角度から作品やエンタテインメント作りに関わっていきたいという気持ちもあります。

それを具体的にどういう風にやっていくかというのは漠然としているところもあるんですけど、やりたいことは結局変わらないですね、「どうやってお客さんをびっくりさせるか」ということだと思います。


地球ゴージャス『儚き光のラプソディ』は中川ほか、風間俊介、鈴木福、三浦涼介、佐奈宏紀、保坂知寿、岸谷五朗(作・演出)、寺脇康文が出演。4月の東京公演を経て、大阪公演は5月31日~6月9日に「SkyシアターMBS」(大阪市北区)にて。チケットは1万3500円で、現在発売中。

舞台『儚き光のラプソディ』

期間:2024年5月31日(金)~6月9日(日)
会場:SkyシアターMBS(大阪市北区梅田3-2-2)
料金:1万3500円

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