令和では貴重!生きた染料で作る「天然藍染」をイチから学ぶ[PR]

工房を営む根岸さんご夫妻。11年前に2人で大阪から淡路島へ移住
奈良時代から伝わるとされている、藍の葉を用いる染色方法「藍染」。今や合成染料が開発され、古くから伝わる「天然藍染」の職人は一気に減少しているなか・・・兵庫の淡路島に、そんな貴重な体験ができる工房があることを知ってビックリ! 初心者でも安心、美しい淡路の海を目前にした「レア体験」をご紹介します。
◆ 令和では貴重、「天然藍染」ってなに?

今回は、淡路市にある根岸さんご夫妻の素敵な工房へ。「藍染め」は藍を栽培&染料作りに徹する「藍師」と、染色する「染師」は分業されることが一般的ですが、こちらでは「おのころ藍」と名付けた自家栽培の藍から染料をつくり、染める工程まですべてをおこなっています。
「天然」という言葉通り、藍の葉や灰汁など、化学物質などを一切使わずに作り出す「おのころ藍」の染料。その後は小麦の皮、貝殻を焼いてできた灰「貝灰」などを使ったり・・・。根岸さん夫妻の「藍染め」にかける想いもひとしおです。今回はこだわりの染料づくりの現場から、工房で実際の藍染までを体験!

◆「生きた染料」を生み出す…工程を間近で

まずは染料の命・藍が育つ大きな畑の見学から。「通常葉っぱが枯れると茶色っぽくなりますが、藍の葉っぱは枯れるとちょっと青っぽくなるんです」と奥様のえりさん。次は刈り取った藍を乾燥させて保管し、染料に変化するための発酵がおこなわれる「藍の寝床」も見学。
不思議なことに、乾いた葉っぱに水を合わせ、空気に触れさせながら混ぜると、ほかに何も加えなくても熱を持って発酵していくそう。このプロセスを1週間おきに100日おこない、約3カ月ほどで藍の染料のもと「すくも」が完成。この時間をかけて作った「すくも」と灰の上澄み液を混ぜると、ようやく液状の天然染料になるそうです。

ここで終わりかと思いきや、美しい藍色を維持するためには、染料のなかの微生物のはたらきを活性化する必要があるそうで・・・。水質をアルカリ性にキープしつつ適度に栄養分を与えながら繊細にメンテナンスするのだとか。この「生きた染料」の飼育係は、ご主人の誠一さんだそう。
◆ オシャレな工房に移動、いざ染色!

いよいよ藍染め体験の作業。サンプルを見ながら挑戦したい模様を選び、今回は比較的簡単だけど、オリジナルな模様が作れるとのすすめで「叢雲染(むらくもぞめ)」に。模様づくりは「基本は手でぐしゃぐしゃっと布を寄せ集めるかんじで。こうやって渦を作ると、渦巻きの模様もできますよ」と、えりさんのレクチャーを聞きながら、おそらく1分ほどでさくっと形が完成。
藍染のエプロンとゴム手袋を装着し(希望があればゴム手袋はナシで!)、形を付けた手ぬぐいを手で包むようにやさしく持って、染色槽へ勢いよくドボン!形をキープしながら染料のなかで撫でたり、ちょっと持ち替えてみたりとマッサージするように・・・。途中、空気に触れさせて酸化させるという作業を繰りかえし、布に色素を定着させ、仕上げに水で洗い流して完成です。


◆ 「藍色と地球を愛する気持ち」を自宅へ

最後は、自宅に持ち帰った後の後処理方法も丁寧にレクチャー。植物と微生物の力を生かした染め物なので、定期的なメンテナンスを施すことで長く、きれいに使えるそう。
もともと洋服のリフォームを手掛けていた誠一さんは、藍染について「大切にしていたものをまた使えるようにする、リメイクする、という考え方が藍染にも通づるものがある」と話します。「この藍色は畑からできたもの。この色を守るために、手でやさしく洗ったり、日ごろ使っている洗剤について考えてみたり。この藍色と一緒に、地球を愛おしむ気持ちを持ち帰ってもらえたら」。
体験は、基本的に手ぶらでOK。エプロンなどの貸し出しはありますが、汚れても良い服で行くのがベスト。淡路島の自然のなかで天塩にかけて育った「おのころ藍」から、あなただけのとっておきが持ち帰れる天然藍染体験。プロセスは意外と簡単なので、ぜひお気軽に自分だけの「藍染め」を!

『-JAPAN BLUE-藍染体験』
時間:①朝10時〜 ②昼1時〜 ③夕方4時〜(体験時間は約2時間)
定員:各時間1組限定(2〜8名)※小学生以上が対象
料金:4500円〜/人  ※手拭い(30×90cm)4500円、播州織ストール(100×200cm)1万3000円ほか)
料金:2名 1グループ 4500円〜/人 ※1グループ2名以上が必須
※体験料・エプロン貸出料・ゴム手袋貸出料・染め物料金込み
取材・文/宮口佑香 写真/本郷淳三
提供/淡路島観光協会
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