女性ひとりもご安心!イメージ覆す、西成の名店3選。

2024.10.18 17:00

「丸八ホルモン」店主・大江秀一さんのご両親は沖縄出身。ゆえに、豚ホルモン以外にも豚足や皮付き豚バラなどの肉も揃う

(写真7枚)

10月1日より発売中の月刊誌『Meets Regional』最新号は、本誌約3年ぶりとなる『西成』特集。西成と言えば思いつくのはあいりん地区や飛田新地など、大阪の中でもどこか近寄りがたい濃度強めなエリア・・・? その印象、ミーツが覆します。

花園〜玉出・天下茶屋をはじめとした旧き佳き下町の風景が残る西成区には、温かい家族経営の老舗洋食店や中華料理店、地元民御用達のローカルグルメまで、ここも西成だったんだ!な意外と知られていない名店も数知れず。その中でも今回は筆者自身も西成へのイメージを覆された、地元民に愛され続ける3軒をご紹介。

■ 記憶に残る、串カツの桃源郷「ひげ勝」

串カツ1本90円〜。食材は大阪木津卸売市場から仕入れる

まず目指したい、街の宝とも言える串カツ屋。鱧やビッグサイズなアスパラガスなどお肉だけでなく魚、野菜などその時期によって目利きする新鮮な素材に雪のように軽い衣を纏わせた串カツは、一度食べたら忘れられないという声も多数。

日々開店10分もすればこんな光景に。地元民のみならず遠方からこの味を目指してくる客も多い串カツの桃源郷だ

三代目の松井真吾さんが弟とともに受け継ぐカウンターは、開店10分後には満席になるため、早めに行ってウェイティングボードに名を連ねておくか、二巡目のタイミングを狙うのが吉。年齢問わず老若男女で溢れる活気ある店内ゆえ、周りを気にすることなくビールジョッキ片手にサクッと楽しめちゃうのもうれしいポイント。

■ 優しく上品なダシの至福「一富久」

岡尾さんご一家で仲良く営業。写真右から2番目の好子さんはこの道63年のベテラン女将

2軒目は、みんなのオアシスな創業昭和32年の老舗たこ焼き店。御年88歳になる女将・岡尾好子さんが今も現役で店に立ち、常連から一見さんまで分け隔てなく、温かい笑顔で迎え入れてくれる。たこ焼きは素焼きで提供されるので、各テーブルに設置される二杯酢やソースをお好みでかけて。そのままひとくち頬張れば、昆布と花かつおで丁寧に引かれたダシの旨みと幸せに包み込まれること間違いなし。

紅ショウガの入っていないシンプルなふわふわ生地は、明石焼き風にダシとも好相性。たこスープ550円

素焼きにたっぷりとネギを盛ったネギ乗せセットも人気で、昼から冷た〜いビールセットのお供にも、学校終わりの子供たちのおやつにもぴったりな、西成のローカルフードなのだ。

■ 西成手土産を買うならば…「丸八ホルモン」

最後は精肉店入り口に小さな屋台を設けた、下町らしい店構えもかわいいこちら。名物は鉄板の上で焼かれるホルモン焼き。程よくニンニクが効いた特製ダレで炒められる大量の豚ホルモンの悪魔的な匂いには、思わず吸い寄せられてしまう人が続々。

豚ホルモンは1人前(100g)250円の下町価格。注文を受けてから炒め直して提供してくれる

豚ホルモンは南港の食肉解体場で解体後すぐに茹でるため、臭み皆無のプリプリ食感はこんにゃくと間違えてしまうほど。明るくほがらかな店主・大江さんの人柄とカラッとした接客も気持ちよく、帰宅前に立ち寄れば家族の手土産まで調達できてしまう一軒だ。

大阪のうまいもんと人情味に溢れた西成、本誌片手にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材・文/Meets Regional・橋本ひなた

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