三大珍味制覇!大阪の贅沢ビュッフェが「お値段以上」の理由

2024.11.6 12:00

乾杯のスパークリングワイン(もちろん追加料金無し)と、ブッフェ料理の品々

(写真10枚)

7月にJR大阪駅西口直結の「JPタワー大阪」内に開業したホテル「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection(大阪ステーションホテル、オートグラフ コレクション)」(大阪市北区)。ディナービュッフェは1万3000円〜と、近隣のホテルに比べ少々お高めだが、実際に足を運ぶと「むしろホテルさん損してません・・・?」と、ツッコミを入れたくなるような内容だった。

■大阪の一等地を見渡す夜景で雰囲気抜群

同ホテルは、「JR西日本ホテルズ」が「マリオット・インターナショナル」と初提携し、「JPタワー大阪」の1階、7階と29階〜38階に誕生したラグジュアリーホテル。アフタヌーンティーが1万円を超えるなど高価格帯ではあるが、食事の内容が「他とは圧倒的にレベチ」と、SNSを中心にホテル通や食通の間で注目が集まっている。

アールがかった天井と連続する窓、奥行きのある縦に長い間取りが、まるで豪華な食堂車の中にいるように錯覚させる

ディナービュッフェの会場となるのは、29階レストラン「THE−MOMENT GRILL&DINING」。初代大阪駅開業の地であることにちなんで「豪華列車の食堂車」をコンセプトとするオールデイダイニングだ。

入店してまず目を奪われるのが、一面の窓から望む景色。目の前の梅田スカイビルから、天保山の観覧車まで見渡せる大阪市街の夜景と、夕陽による空のグラデーションに圧倒される。

■胃袋足りない!ビュッフェ+コース料理の鬼ボリューム

このディナービュッフェでは、60〜70種類の料理をビュッフェスタイルで楽しむことができるのはもちろん、驚くべきは温かい前菜、魚料理、肉料理から1種類ずつメニューを選ぶ、コース料理のようなスタイルでも料理が提供される。

専任の寿司職人が握る「寿司コーナー」には、新鮮さと高い調理技術が求められるネタも並ぶ

ビュッフェ台には、「鰹の炙り」など、旬の食材を使った冷たい前菜やサラダ、パン、デザートが並ぶ。すべての料理をカウンターに並べず、「国産牛の炭火焼」など、目の前で仕上げる料理も多数。寿司コーナーでは、常時5〜6種類のネタを用意し、その場で握ってくれる。取材時には、「活穴子」という珍しいネタもラインナップしていた。

10月から開始してわずか1ヶ月で、約20缶のキャビアが空になるほど盛況の「キャビアステーション」

特に注目すべきは、10月より登場した、チョウザメのオブジェが一際目立つ「キャビアステーション」。3種類の産地が異なるキャビアを食べ比べできて、おかわり無制限という大盤振る舞いなコーナーだ。シェフがカウンターでキャビアを盛り付けながら、それぞれの味の違いについて説明。一晩で200gの缶が空になる日もあるほど利用客からは好評だという。

デザートコーナーには、プリン、パフェなど約10種類のスイーツをはじめ、焼き菓子やフルーツが並び、丹波栗のペーストを使ったしぼりたてモンブランも登場

■世界三大珍味制覇!?豪華なコース料理が登場

「秋刀魚と茄子のトマトパスタ」は、パスタではなく大阪の製麺所から仕入れたつけ麺用の麺を使用

ビュッフェだけでも女性には十分なボリュームだが、これとは別に全3品のコース料理が提供される。温かい前菜は5種類から選ぶことができ、天ぷらから王道フレンチのエスカルゴまで、幅広いラインナップ。続いて、同じく5種類から選べる魚料理。一番人気は「オマール海老のラーメン」で、ビスクスープのような海老のうま味たっぷりのスープに、大きな海老の身と麺が絡まり合う。

SNSで「これまで食べた中で最も高級なラーメン」と絶賛される「オマール海老のラーメン」
臨場感たっぷりのワゴンサービスは、スタッフの高いサービス技術が求められるという

最後のメインの肉料理はも5種類からチョイス。キャビアステーションと合わせて、世界三大珍味制覇となる「神戸牛100%のハンバーグ フォアグラ添え トリュフのソース」など贅沢な料理が並ぶが、是非とも注文したいのは、列車のようなワゴンサービスで提供される「骨付き牛ロース肉の炭火焼き」。炭火焼きオーブンで香りづけした骨付き肉は、目の前で切り分けられ、付け合わせのクレソンやポテトとともにいただく。

■「料理人出身」の総支配人、関わるスタッフの熱い想い

肉料理から「骨付き牛ロース肉の炭火焼き」と、奥に見えるのは「神戸牛100%のハンバーグ フォアグラ添え トリュフのソース」

料理の品数、質、ボリューム、どれをとっても「お値段以上」に大満足の内容。なぜここまで「食」に力を入れるのだろうか?

ホテル総支配人の佐藤伸二さんがもともと料理人出身で、系列ホテルの総料理長を歴任したキャリアを持つ。それゆえ、ホテルで出す料理の味のチェックに厳しく、おいしいものを食べてもらいたいという想いが強いのだそう。

また、「食」へのこだわりについて、同ビュッフェのシェフを務める塩貝龍太さんは「『大阪駅』といういろいろな地方の人や食材が集まる場所にホテルがあることから、今おいしいモノを食べられる場所にしたいという想いがあります。料理人人生のなかで一番食材にこだわっていますね」と話し、ビュッフェでは関西の食材の地産地消にも注力している。

尼崎のフルーツ専門店から仕入れる果物や、大阪・堺市のフルーツ店「千総」が作るホテルオリジナルジャムなど、大阪近郊の食材を積極的に取り扱う

「こだわりの食材にたどり着いたら、そこから八百屋、農家さんとネットワークがつながって、ひとつひとつの食材にこだわって集めるうちに、気づけば『お値段以上』の内容となっていました」。

ディナービュッフェは、夕方5時半〜夜8時半まで(営業時間内の滞在時間制限なし)。「キャビアステーション」を含むメニューは、11月30日まで、12月以降も一部メニューを変えてブッフェを開催予定。価格は平日1万3000円(税サ込)、土日祝日1万5000円(税サ込)。予約なしでの利用も可能。

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