大阪から70分! 鉄道好き・斉藤雪乃さんと巡る「宮崎県」、実はユニークな車両の宝庫[PR]
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関西を中心に活躍する鉄道タレント・斉藤雪乃さんと、宮崎の「鉄道」旅へ!
大阪から約600km、九州の南部に位置する宮崎県。関西からは遠いイメージがあり、「どうやって行くの?」「観光するにしても車が必須なのでは?」など疑問もたくさん。筆者も宮崎旅行のイメージがイマイチ掴めず、訪れる機会がなかった関西人の1人だ。
しかし、実は大阪から宮崎までは飛行機で約70分、さらに空港から宮崎中心部にあたる宮崎駅までは鉄道でアクセス抜群だという情報をキャッチ。鉄道を使って有名な観光地に赴くこともでき、また走っている列車も何やらユニークなものが多いのだそう。
その真相を確かめるべく、関西在住の鉄道好きタレント・斉藤雪乃さんと一緒に宮崎へ。宮崎の鉄道と宮崎の魅力に迫ります!
目次
- 特急券不要!? 空港直結の列車にテンション上がる
- 祝15周年! 観光列車「海幸山幸」で人気スポットへ
- 南国感あふれる映えスポット「青島」でランチ&お買い物
- 城下町「飫肥」でゆったりお散歩、名物を食べ歩き
- かつて港町として栄えた「油津」で宮崎焼酎の蔵見学&試飲
- 宮崎の鉄道ってなんでこんなにユニーク?JR九州宮崎支社長を直撃
- 【総括】斉藤雪乃さん、鉄道で巡る宮崎はどうでしたか?
■ 特急車両なのに特急券不要!? 空港直結の列車にテンション上がる
朝9時30分に「大阪国際空港(伊丹空港)」を出発し、「宮崎ブーゲンビリア空港」へ到着したのは10時40分。「宮崎まであっという間でしたね! 九州をぐるっと一周した鉄道旅の際、宮崎は通り道としてしか訪れたことがないので、とても楽しみです」と、大阪からのアクセスの良さに斉藤さんもニッコリ。
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飛行機を降りたあとは、すぐに空港直結の「JR宮崎空港駅」へ(導線良すぎる・・・)。しかも乗車するのは、なんと特急車両「787系電車」。「九州の特急らしい、いかついフォルムの電車ですね! 特急列車なのに空港から宮崎駅までは普通料金のみで乗車できちゃうんですよ! すごくないですか?」と斉藤さん。
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お得感のある列車に乗って、いざ「宮崎駅」へ。「ちなみにこの空港線は日豊本線につながっていて、空港線そのものは宮崎空港駅の1駅のみ。JR路線としては日本一短いんですよ」とのこと。レアな車両にレアな路線で、早くも宮崎の鉄道を堪能。
■ 祝・15周年! 観光列車「海幸山幸」で人気スポットへ
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「宮崎駅」からは、2024年に15周年を迎えた観光列車「海幸山幸(うみさちやまさち)」に乗車して、宮崎県内の代表的な観光スポットへ行ってみることに。「宮崎駅」(宮崎市)~「南郷駅」(日南市)までの約55kmを走り、自然豊かな宮崎の海と山の景色を見ながら旅することができる「海幸山幸」。土日祝および春・夏・冬休みなどの長期休暇期間中に1日1往復している。
「木のおもちゃのようなリゾート列車」がコンセプトで、車両の内外装には飫肥杉が使われているのが特徴。車内では地元食材を使った「海幸山幸弁当」(2800円)や、宮崎産の焼酎やクラフトビールなども楽しめる。
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「実はずっと乗ってみたかったんです。この列車に使われている車両はかつて高千穂エリアを走っていた『高千穂鉄道』で使われていた車両。高千穂鉄道には乗れなかったけど、この車両に乗ることができて感激です!」とテンションが上がる斉藤さん。レアな車両に乗れたうえに、車がなくても観光地を巡れるのはありがたい。
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● 南国感あふれる映えスポット「青島」
「海幸山幸」を乗って立ち寄れるおすすめ観光地の一つは、宮崎市内にある「青島」。かつては新婚旅行の定番の地として知られ、現在も宮崎の代表的な観光スポットとして人気がある。
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長さ120mもある弥生橋で海を渡って向かうのは島全体が境内とも言われている「青島神社」。この神社は「海幸山幸」の名前の由来にもなった神話「海幸彦・山幸彦」の舞台で、山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから縁結びにご利益があるといわれている。
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また、熱帯・亜熱帯植物の群生地として国の特別天然記念物にも指定されている。「南国の雰囲気と神社の厳かな空気が入り混じった不思議な空間に癒やされますね」。
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ランチタイムには弥生橋のすぐそばにある複合施設「AOSHIMA BEACH VILLAGE」内にあるレストラン「LDK」へ。海が見える抜群のロケーションで、特にテラス席はリゾート感を満喫できる。フードは人気のハンバーガーをはじめ、宮崎カツオのポキライスなど、宮崎の食材を使った美味しい料理がずらり(季節ごとでメニュー変更あり)。
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お土産を買うなら「青島神社」「LDK」近くにあるショップ「AOSHIMAYA」がオススメ。店内には宮崎定番のお土産から、宮崎県内で活躍する作家のプロダクトなども取り揃えられている。宮崎全土のお土産が一通り揃っているので、ぜひチェックしておきたい。
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● 城下町をゆったりお散歩「飫肥」
沿線でおすすめの観光スポット、もう1つは「飫肥(おび)」。1588年〜明治初期までの280年間、伊東氏飫肥藩の藩庁として繁栄。石垣や武家屋敷など城下町らしい風情ある街並みが残っており、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分で城下町散歩が楽しめる。飫肥城跡があり、旧本丸跡まで階段を登ると、まっすぐに伸びた飫肥杉や深い緑の苔が広がる「癒しの森」にて安らぎのひとときを過ごすことができる。
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飫肥城へ向かう道中には飫肥の郷土料理を気軽に楽しめるお店が立ち並び、おいしいものの誘惑があちらこちらに。なかでも江戸時代から親しまれている厚焼き玉子専門店「おびの茶屋」を訪問。
昔ながらの製法を守り、卵と砂糖、みりんを使った生地を毎朝炭火で1時間ほどかけてじっくり焼き上げているのだそう。「固めのプリンのような食感で、やさしい甘さが沁みます。お土産に買って帰りたい」と斉藤さんも気に入った様子! 1日で作れる量が限られているので、売り切れ次第終了。必ず食べたいという方は、電話で予約がベター(なお、年末の1週間は予約のみで一般販売なし)。
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飫肥城跡すぐそばで人だかりを作っていたのは「おび天 蔵」。魚のすり身に豆腐を混ぜ、黒砂糖や味噌で味付けした名物・飫肥天が楽しめる名店だ。豆腐が入っているのでふわふわした口当たりと黒砂糖のコク深い味わいが特徴。しその実が入ったものや紅生姜が入ったものなど種類も豊富で選ぶのに迷ってしまうほど。「おび天 蔵」では、1つから購入できるので食べ歩きにぴったり。
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● かつて港町として栄えた「油津」
沿線でおすすめの観光スポット、最後は「油津(あぶらつ)」。本格焼酎の出荷量全国1位を誇る宮崎だが、なかでも県南では芋焼酎の生産が盛んにおこなわれている。今回は宮崎県南部に位置する日南市「油津駅」の近くにある「京屋酒造」に見学へ。
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原材料のさつまいもから、焼酎が出来上がるまでの作業を見学。今回は仕込みの時期に伺うことができたので、仕込みの様子も見ることができた。米麹とさつまいもを櫂棒で混ぜて発酵させる二次発酵の作業を斉藤さんが特別に体験。「めっちゃ重いですね」と、手作業で仕込む大変さを痛感。出来上がった焼酎は半年間熟成させて、春ごろから店頭に並ぶのだそう。
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焼酎の仕込みを学んだあとには、お待ちかねの試飲&ショッピング。50種類以上ある焼酎からいくつか気になるものを選んで味見してみると、それぞれの焼酎の味わいの違いにびっくり。「私、シュッとした洗練された味よりも、程よく雑味のある芋って感じのものが好きなのかも」と、自分好みの焼酎を発見できたようです。
■ 宮崎の鉄道ってなんでこんなにおもしろいの?
鉄道だけでこんなにもたくさん名所を巡れるなんて・・・宮崎の鉄道の利便性の良さに改めて感動した2日間。宮崎の鉄道は博物館級に珍しいものが多いうえに、デザインも独自路線で派手なものが多い印象。そこで、なぜこんなに個性的で魅力があるのか、JR九州宮崎支社長の吉村一喜さんを直撃!
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斉藤:初めての宮崎鉄道旅だったのですが、どの列車も魅力的でとても楽しかったです。なぜこんなにも魅力的な列車が多いのでしょうか?
吉村:九州全体は車社会で、車がないと生活できない。そんな環境のなかで、いかに鉄道を使ってもらうかというのが大切なことです。みなさんが「乗ってみたい」と思っていただける車両づくりのため、日々試行錯誤しています。
斉藤:D&S(デザイン&ストーリー列車)の列車が活躍していたり、優れたビジュアルの車両があったり、すごく力を入れられていますよね。
吉村:空港線の真っ赤なサンシャインはご覧になりましたか? 長崎を走っていた713系を宮崎に持ってくるときに真っ赤に塗装したんですよ。この車両は世界で4両しかない車両で、すべて宮崎を走っています。
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斉藤:見ました! 太陽のヘッドマークや内装もとっても可愛くて、じっくり見回っちゃいました。
吉村:実はシートも485系特急の座席を持ってきたんですよ。特急列車と同じようにテーブルも使えるし、シートもちゃんと回転するんです。空港へ行く目玉となる列車ということで、普通列車でも盛り上げたいというのがきっかけでした。宮崎は空港線から独自の路線が強まったと思いますね。
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斉藤:宮崎支社は、ほかのエリアではされていないことを積極的におこなわれているイメージがありますね。それこそ今年の夏に日南線の開業60周年を記念して1両だけ復刻した「キハ40形のタラコ」は支社長の発案だとお聞きしました。
吉村:そうなんです。というのも、国鉄色(一般色)は鉄道好きの方にはイマイチだというのを聞きまして。タラコ色のほうがみなさん懐かしがってくださるし、日南線のメインユーザーである高校生たちにとっても新鮮かな、と思って塗装しました。
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斉藤:確かにキハ40形は旧国鉄時代に首都圏などを元々走っていた列車なので、首都圏の列車といえばタラコ色というイメージが強いかも。SNSでもみなさんとても喜ばれていましたよね!
吉村:列車の車両は4年に一回塗り替えるんですけど、ちょうど塗り替える時期の車両があったのも良いタイミングでした。さらに僕の同期が4月に小倉工場の工場長になったので、「塗ってよ」ってお願いして。「1色だったらいいよー」って、トントン拍子に話が進みました。
斉藤:いろいろとタイミングがバッチリだったんですね。
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吉村:せっかくなので撮影会を開催したら、7月の暑いなか40名ほどの方が来てくださいました。
斉藤:鉄道ファンから見ても、やっぱりタラコはファンが多いと思います。そういった鉄道ファンを大切にしつつ、沿線の生活として使われている方も大切にされているのを感じます。
吉村:みなさまがこうやって愛してくださるのが、本当にありがたいですよね。だから「この列車を見に行こうかな」「写真撮ろうかな」って思って宮崎に来てくれたら一番うれしいですね。
斉藤:実際に乗車してもらってこそですよね。そして宮崎に訪れた方にぜひ乗車して欲しいのはやっぱり「海幸山幸」ですよね。今年の10月で15周年を迎えたということで、おめでとうございます!
吉村:ありがとうございます。「海幸山幸」の車両は元々「高千穂鉄道」の車両。でも高千穂鉄道が止まっちゃって、「この車両どうしようか?」ってなったときに「宮崎で使って欲しい」という高千穂鉄道のみなさんからの思いで宮崎のJRに来ることに。僕から見ても、この車両は「日南線に合うな」と思ってたんです。実際、走ってみたらやっぱり日南エリアの海と山の風景にぴったりですよね。
斉藤:はい! 宮崎の自然豊かな景色とかわいいボディがぴったりでした。
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吉村:15周年を迎えられるほどお客さまに愛され、さらには宮崎支社の社員たちにもとても愛されている列車。みんな「宮崎の列車だ」と愛情を持って接していますよ。
斉藤:私が乗車したときにも地元のみなさまがたくさん手を振って歓迎してくださって、とてもうれしかったです。今後、管轄内の路線で新たな企画をするならどんな内容が良いでしょうか?
吉村:4月から宮崎支社の管轄になった吉都線(きっとせん)にキハ40形を走らせるのも面白そうですね! 吉都線はトンネルが1つもない路線なんですが、霧島連山が綺麗に見えますし、急カーブがなく穏やかな良い線路なんです。沿線には焼酎や温泉など、おすすめスポットがたくさんあるんですよ。
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斉藤:すごく乗ってみたいです。本当に宮崎はここに来ないと乗れない列車がたくさんありますね! またすぐに来たいと思います。
吉村:12月18日からはポケモンのナッシーとコラボしたラッピング列車「ナッシートレイン宮崎」も期間限定で走行するので、ぜひ気軽に遊びに来てください。
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■ 斉藤雪乃さん、鉄道で巡る宮崎はどうでしたか?
「宮崎空港と駅が近い! 着いて徒歩5分位でホームでした。飛行機の間近を通る車窓も面白かったです。空港線からの日南線はどの車両が来ても大当たり! 宮崎らしさ満開! 次々と面白い取り組みをされる宮崎支社さんの今後も楽しみです。
宮崎で感じたのは温かく穏やかな空気感。特に青島駅舎のやさしい色合いと、椰子の木が最高でした。
最後に「海幸山幸」おめでとう15周年! 車内は満席で、まるでデビューしたてのような人気の高さ。それが現在も続いているという列車の魅力を感じました。
沿線には代表的な観光地があり、宮崎旅初心者にとって鉄道旅はぴったりかもしれません。大阪から飛行機で約70分。こんな近くに713系が居てくれたんだと気づけた宮崎旅でした」。
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◇
大阪から飛行機で約70分。空港は駅直結と利便性が高い宮崎を、ぜひ鉄道でゆっくり旅行してみては。
取材・文/野村真帆 写真/Ayami
協力/JR九州 提供/宮崎県観光協会
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